“英国のウォーレン・バフェット"テリー・スミスの投資ノウハウ
この記事でわかること
英国のウォーレン・バフェットと呼ばれている
テリー・スミス氏をご存知でしょうか。「英国のウォーレン・バフェット」と呼ばれている、著名な投資家です。
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スミス氏は、2010年にロンドンで独立系投資運用会社ファンドスミス社を設立しました。スミス氏が運用する同社の旗艦ファンド「ファンドスミス・エクイティ・ファンド」は、2010年11月1日の運用開始から2022年9月30日までの上昇率(パフォーマンス)が+460.8%となっており、同じ期間のMSCI指数(世界の先進国の株式に投資する際の運用指標)の上昇率+250.2%を大きく上回っています(表1参照)。
テリー・スミス氏の投資哲学
スミス氏の投資哲学は、「優良企業に投資する」、「割高な水準は避ける」、「頻繁な売買は行わない」というものです。ウォーレン・バフェット氏の投資哲学「よい株を割安で買うこと」、「買った株を長期間保有すること(望ましい保有期間は永遠)」、「わかりやすいビジネスに投資する」に似ており、スミス氏が「英国のウォーレン・バフェット」と呼ばれる所以です。
スミス氏はこれらに加え、「過度な分散投資を避ける」、「天才やカリスマ経営者に依存した企業に投資しない」などのルールを用いて、銘柄を約30銘柄まで厳選して運用をしています。
テリー・スミス氏の保有銘柄TOP10
では、スミス氏が実際にどのような銘柄に投資をしているのでしょうか。「ファンドスミス・エクイティ・ファンド」のファクトシートによると、9月30日時点の同ファンド保有銘柄TOP10は、以下のようになります。
このリストをみると、分かりやすいビジネスを世界的に展開しており、その分野で高いシェアを持っている企業と言えるでしょう。また、フィリップモリス、ロレアル、エスティ―・ローダーなど生活必需品に分類される銘柄が多く、その意味では不況下に強そうです。
一方で、Amazon、テスラ、META(旧Facebook)といったこの10年前後で急成長した代表的な成長株がTOP10には入っていないのが目を引きます。恐らくは、急成長したため、株価が割高と判断したのでしょう。
集中投資による高いリターン
先ほど述べたように、テリー・スミス氏は、厳選された銘柄に投資します。
「ファンドスミス・エクイティ・ファンド」では、投資先が約30社です。このため、米国の代表的な株価指数S&P500などに連動するように作られたインデックスファンドに比べると、リスクやリターンは高くなります。
スミス氏の運用実績から見て、同氏が厳選した銘柄に集中投資しているこの銘柄は、これまでは高いリターンを得ることに成功していることを示しています。
ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド
PayPay証券で取り扱い開始した「ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド」は、この「ファンドスミス・エクイティ・ファンド」に投資している投資信託です。
「ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド」の説明はこちら
記事作成:2022年10月3日
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ライター:佐藤 隆司(プロフィールはこちら)
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