「やめてよぉ」コレクション

私は好きなものを最後に残す派。その日は大きなコロッケで、ダイエット中の私にとってはとても貴重なもの。最後の楽しみとしてとっておいた。背後に気配を感じたその瞬間、

「グサっ」
「んぁあああ〜」

遊びに来ていた一歳の甥っ子がずっと離さず持ち歩いてたフォークで私のコロッケさした。めちゃくちゃ綺麗にさしよった。

「やめてよぉ〜。もう食べてたやん、これわたしの！」

ぜんぜんあげへん。一歳に容赦ない。27歳の鬼婆コロッケ妖怪。

すくすく育てよ〜