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ジョン・パティトゥッチトリオ 『Live in Italy』
ジョンパティトゥッチの2022年現在の最新リーダー作にして初のライブアルバムということで、非常に楽しみにしていたのですが、実際に聴いてみると予想通りとても良かった!ので感想を書いてみました。
メンバーはパティトゥッチ(Ba)に加えてブライアン・ブレイド(Dr)、クリス・ポッター(Sax)とコードレスのトリオ。パティトゥッチでコードレストリオというと『Remembrance』(2009)をなんとなく思い出します(この時のサックスはジョー・ロヴァーロ)。
このアルバムでも『Remembrance』に収録されていた曲(Mali)の再演もありますが、ひたすらに内省的であった『Remembrance』と比べて、ライブ特有のエネルギッシュさを感じるのが非常に面白く、聴き応えがあります。
1,Visa
出だしのベースソロでしびれますね…。独特の浮遊感があるブルース型式の曲です。合間合間にお互いの演者の声が聞こえ、白熱した演奏になっています。
2,Out West
アメリカの広大な西部をイメージした、チャーリー・ヘイデンみのあるあたたかな感じの新曲です。
シームレスな感じで次の曲に繋がっていきます。
3,Three Pieces of Glass
ここでいう「3つのガラス」とは電話、コンピュータ、テレビのことらしいです。自分はサックスはそんなに詳しくないのですがクリス・ポッターの音ってなんとなく分かりますよね。何でなんですかね?
4,Mali
リフが印象的な曲で「Remembrance」からの再演。正直「Remembrance」で聴いたときは数ある曲のひとつ止まりだったのですが、このアルバムでは大化けしてます。ライブの空気が手伝い、終始緊張感がありながらも、どんどんスピード感を帯びた迫力ある演奏になっていきます。このアルバムで一番好きな演奏かもしれないです。
5,Echo of Scarlatti:in a memory of Chick Corea
「チックコリアの思い出」が副題の小品。確かに最近のアコースティックバンドでスカルラッティの曲をやっていた記憶があるかも。10分近い曲が多い中で4分と短め。
6,Without a Song
最後の曲はスタンダードをストレートアヘッドに。
4ビートでぐいぐい引っ張っていきますし、コードレスであることを忘れさせるほどの音の厚さです。
まとめ
パティトゥッチのリーダー作を聴いてると、内省的で畏まった姿勢で聴かなきゃいけない!みたいな作品も多いですが本作はライブの空気によってかなり熱が入っていて全体的に聴きやすい印象を受けました!パティトゥッチの作品の中でもオススメ度は上位になります!
日本に来ないかなあ~、ライブ聴きたいなあ~!
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