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dp3 Quattro+FT-1201を連れて(色を捨てよ、町へ出ようの田端編)

こんにちは。私です。

最近というか、ちょっと前ですけど、モノクロ界隈がめちゃくちゃ賑わってましたね。
PENTAXがモノクロ専用機を出すということで予約が殺到したり、Leicaのモノクロ機シリーズ最新作であるLeica M11 Monochromが発売されたりと、Twitterではモノクロが検索ワード上位に上がるくらいには盛り上がってました。

こういう流れには便乗するのが吉。と、書き物をする人間としては思うのですが、いつも一歩遅れるのが私の良くないところ。ちょうど撮影行けるタイミングとモノクロの話が噛み合わずに、気づけばこんな時期に⋯⋯ 。

でもせっかくなので「モノクロ縛り」をしてみた写真たちを記事にしてみます。
ただモノクロってだけではありません。
Foveonのモノクロです。
FoveonセンサはRGBの三層構造で光を受けています。なので、モノクロにしたときに全ての光を、生成する画像に反映できていると言ってもいいでしょう。技術的には全く違いますが、これはモノクロ専用機が全画素で光を受けるようになった時の恩恵と同じように、情報量が多いモノクロを作ることができるのです。
まあ、実は詳しい仕組みは私も分かりませんが、要はいい画像が出てくる形になってるんだよ、という感じです。
さて、前置きはこれくらいにして、Foveonセンサで切り取るモノクロ画像をご覧ください。

どうでしょうか。なんというか、Foveonセンサで撮った時の立体感がモノクロにすることでより際立つ感じがします。物の質感を切り取ることに長けたセンサなので、カラーを排除することでより見えるものがあると思います。

このコンクリートの粒の描写がすごいですね。人の影になってる部分もしっかりと情報が残ってくれています。

ということで田端駅に来てみました。特に目的はなかったのですが、後から考えたら、私の好きな映画監督である新海誠監督の作品『天気の子』の聖地でしたね。

なんか写真撮ってるあいだ、既視感あるなぁと思ってたらそういうことでした。どうでしょう。新海監督といえば美しい色彩で景色を描くことで有名ですが、その舞台をあえてモノクロで。これはこれで面白い。新海監督、モノクロで作品作ったりしたらすごいんじゃないでしょうか?

さて、話をFoveonに戻しますが、Foveonセンサは逆光が苦手です。緑のゴーストが出てしまって使い物にならなくなってしまうんですね(その割に感度上げられないから太陽が出ていないと使いづらいという⋯⋯ )。まあ、そんな感じなんですけど、モノクロにすれば問題なし。久々に逆光写真撮った気がする。

通路が一本開けてたので1枚。
Foveon機を初めて使ったのはDP Merrillの時代だったのですが、その時に街並みを撮った時に衝撃を受けたことを思い出しました。どこまでも細かいところに情報が載っているんですよね。街の窓の一つ一つとか、通行する人の顔の皺まで写ってるんじゃないかと思うほどの解像力に惚れ込んで、以来Foveon機の虜です。フルフレームのFoveon機、待ってます。

電柱と外壁のディティールがすごいです。一部の解像力好きはこれでご飯が進むのではないでしょうか。

新緑の美しい季節にあえて色を脱ぎ捨てての勝負。

サビと塗装の剥がれはモノクロにしても魅力的に映してくれます。陰影というか、立体感が出てます。画面に触ったらざらざらしそうです。

歩いていたら谷中銀座に到着。商店街に入っていきます。

朝だったのでほとんどの商店は空いていませんでした。でも人もいなくてぶらつくにはちょうどよかったです。

お芋のディスプレイ。お腹も空いてきたし、日が登ってめちゃくちゃ暑くなってきてしまったので、ここで撤退。

さて、いかがでしたでしょうか。
Foveonのモノクロ写真。モノクロ専用機の作例にも負けずとも劣らない、独特の描写があったかと思います。今Foveon機が手に入りづらかったりするので、ぜひお手に取ってと言えないのが悲しいところですね。
フルフレームのFoveon機を待っている皆さん、共に楽しみにしましょう。
それでは。

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