凡庸雑記「強み」クランチロールアニメアワードを観て
クランチロールアニメアワード2023が日本で開催されていた。
日本で開催されるのは初のこと。かなり豪華にセットを組み、本格的に行なっていた。
クランチロールがSONYの傘下に入ったからなのか、元々予定されていたのかわからないけれども、日本で開催されてうれしく思う。
日本のアニメを、欧米やその他各地に配信しているクランチロール。日本のアニメ配信の大手として名前はよく耳にしている。
日本アニメに興味を持ち、はじめは海賊版を配信していたようだけど、今はちゃんとした配信サービスを展開している。
今回のアワード、驚いたのが、見知った人が多数出てきて、アニメの素晴らしさを語っていたこと。ストレンジャー・シングスに出ているニック・ウルフハードや、監督のロバート・ロドリゲス。そう、アニータ・バトルエンジェルの。
司会者もジヨン・カビラ。プレゼンターにケンドウコバヤシが出ていたり、思ったより本格的だった。
日本のアニメの祭典を、海外で勝手というか、好きで盛り上がって、行なっている。昔からの権威とはじゃなく、世界中の観た人々の好きが高じ、日本のアニメなのに、日本からは羽ばたいてみんなのものとなって、ちゃんとした芸術作品、クリエイティブな総作品として、表彰されている。
これを、どうして日本から発信できなかったのだろうか。少し、残念だ。
アニメは、どうしても日本に限らないかもしれないが、映画や演劇、音楽から一段低く観られてしまう。(と感じる)
だけど、そこはしたたかに、日本主導でアニメをちゃんと真正面から捉えて、日本の強みとして、確固たる芸術品として、世界に問うていけばいいのに。
でも、国や大きな組織が絡むと、なかなかうまく行かないのが、世の常だけど。
誰か、真剣にアニメを軸として、世界に日本を知らしめる人がいないもんだろうかと、クランチロールアワードを観ながら思った。いや〜なんだかほんとうもったいない。
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