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意味あんの? →すべてのコーヒー豆は鋸山を縦走して運搬されています

パクチー銀行内のカフェで飲める、すべてのコーヒー豆は鋸山を縦走して運搬されています。

それってなんの意味があるの?

人は意味のない行動を常日頃から無意識にたくさんしているけれど、理解できないことに対しては意味を求めてくると僕は思っている。

僕が起こすことの多くは、理解しにくいと思っている。一言で言い表すことがほめそやされたりするけど、分かりやすさより、じわじわ理解できることを提供したい。スタートラインに立たない人や途中で投げ出す人がたくさんいるとしても、そうすることでしか深いところまで変化を起こせないから。

コーヒー豆を鋸山縦走させることで、その味わいにほとんど変化は生まれないだろう。豆が擦れたり、破損する可能性はあるかもしれないが、そのプロセスがあるから飛び切り美味しいコーヒーに変化するわけはない。

それは「意味のない」ことかもしれない。意味を求める人には。

でも僕にとっては、意味がある。それを運んだときの情景を思い浮かべながら豆を挽き、お湯を注ぐことができる。鋸山縦走チャレンジのコースは10kmほど。普段運動しない人にはややきついかもしれない。自分にはできないと思っているかもしれない。でも、その風景を、ぜひ見てほしい。僕が淹れるコーヒーは鋸山照前展望台につながっている。

パクチーを普及させるために、89という数字にこだわり、サハラ砂漠や北極点に行ったことは、僕以外の人にとっては「意味のない」ことだろう。でも、そういう「意味のない」ことの蓄積の結果として、パクチーブームはあったと思う。

鋸南ブームを作りたいとは思わない。でも、僕と同じようにこの町に「説明できないけど、いい雰囲気」を感じる人はたくさんいると思う。そういう人が、何気なく訪れたり、仕事をしに来たり、空き物件を借りちゃったり、勝手に好きなことをするようになれば、鋸南は特徴のある、変な、唯一無二の場所になるだろう。

他人に依存する人には理解できないかもしれない、でも、なぜか世界中から面白い人が集まる町に、鋸南はなる可能性を秘めている。そのために、僕は毎回、コーヒー豆を鋸山縦走チャレンジさせている。

すべてのコーヒー豆は鋸山を縦走して運搬されています
朝陽に照らされ光るパクチー銀行の文字
鋸山照前展望台から見たご来光(2021.12.5 6:34)



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私の遠征話

パクチー(P)コワーキング(C)ランニング(R)を愛する、PCR+ な旅人です。 鋸南(千葉県安房郡)と東京(主に世田谷と有楽町)を行き来しています。