見出し画像

「魅惑の心理」マガジンvol.64(SNS疲れの心理)

みなさん SNSを使っていますか。最初はとても刺激的で楽しかったのに、最近はちょっと気が重い。そんな方も多いでしょう。一気に新しい繋がりが増える SNSは自分がいる世界ではけして会えなかった人と会える、そんな魅力的なツールです。たとえばTwitterでは、次第にフォロワーさんが増えてくると楽しいと思います。通知が何件もあるとワクワクしてしまうはずです。誰かがいいねをしてくれたり、リプをしてくれると楽しい気分になる人も多いはずです。だれかが自分のことを気にしてくれたいる。そう思えます。

ところが、ある日突然、なんか Twitterを開くのが重い気持ちになってきたり、憂鬱な気分になってくる。ちょっと疲れたような気分です。そんな人も多いと思います。そこで今回は SNSとどう向き合っていくのが良いのか、その向き合い方を心理学の視点で解説していきたいと思います。

○ SNSの疲れの原因

SNSの違いによっても疲れるところが違います。LINEで疲れるのことと、Twitterで疲れることと、Facebookで疲れることでは微妙に違うはずです。

LINEで疲れるのは、既読がつかない、既読がついたけど返信がこないことに振り回されることです。自分が「嫌われているのではないか」という不安になります。この問題は人として重要な問題であり、苦痛の種類としても大きいので、その一喜一憂に脳が疲弊してしまいます。また仕事でLINEを使っている人も多く、休日や夜でもお構い無しに連絡がくるので、仕事モードにいつも入らなくてはいけない疲労感は大きいです。既読をつけたら出来るだけ早く返信しなくてはならない心理負担は大きなものです。

Twitterで疲れることは、自分の投稿に反応があることは嬉しいですが、逆にないことや少ないことに不安になることもあるでしょう。また、ツイッターでは情報がタイムラインが流れてくるところにも問題があります。最近は政治非難、コロナに関する非難、芸能人への誹謗中傷など、人を激しい言葉で否定するものを受け続けると疲れます。逆にこれを快楽に感じはじめると良くありません。つまり自分が見たくない情報も見なくてはいけないわけです。これはある意味、修行みたいなところがあります。感受性が強い人ほど、繊細な人ほど、今のTwitterは苦痛なアプリです。

さらに

ここから先は

2,959字

¥ 250

いつも応援ありがとうございます。 みなさまからいただいたサポートは研究や調査、そしてコンテンツ開発に活かしていきます。 ミホンザルにはバナナになります。