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悪魔に魂を売ったという人の話

序章

今回は「悪魔との契約」についての話をしたいと思います。契約したという人の話とその顛末をまとめます。出てくる人は仮名で、プライバシーの関係でシチュエーションを少し変えています。しかし、実際に私が見たり体験した話であり、創作した話ではありません。
 
ポーポーには奇妙な相談をメールでいただくことがあります。いや、だいたいポーポーに届くメールは奇妙なものが多く、「本を読んで感動しました」というような嬉しいものよりも、「韓国の人間ですが、○○ページのオチがよくわかりません」と言ったようなものもあり「このネタはこういうもので、こういう文化背景から、こうすると面白いわけです」などと説明をするわけです。そして自分で「面白い」なんて言ってしまったと罪悪感にも似た感覚を持ってまた落ち込んだりもします。また誰も受けないような仕事の依頼もあります。その話は別のところでも書いています。まあ、普通のメールをいただくよりも、それはそれで面白いので、楽しくて良いと思っています。
 
ポーポーはnoteで色彩研究会マガジンという色彩心理と心理をベースとして定期購読型の小さなオンラインサロンをやっており、その研究員さんたちからの相談メールが来ることもあります。また、サロンのメンバー以外の人からもたまに相談を受けることもありますが、カウセリングをやっているわけではないので、あまりに重い内容は扱いにちょっと困ることもあります。今回の話に出てくるメールはそんなメールとは桁違いに重い内容でした。
 
メールにはその方が今まで受けた不幸が綴られており、この流れを変えたいとか理由を知りたいと書いてありました。もちろんメールを読んだだけでは何もわかりません。私には霊能力みたいなものはありません。そもそも霊能力なんて非科学的なものは存在しないかもしれません。

確かに書かれた不幸の数々は偶然にしてはちょっと多い、いや多すぎる。世の中は無数の偶然が交差していて、その中に意味があることが混在していると私は考えています。意味があることなど、偶然と比べたらないに等しいぐらい稀なものであり、なんでも意味があると考えるのは早計たど思うのです。この稀な偶然の1個や2個や3個ぐらいは重なることはあるでしょう。しかし、それが4個、5個と重なるなら、ものすごい確率になり、何かの意図、誰かの意図を考えるほうが合理的です。正直、もしこの内容が本当なら、すごい確率だなと恐怖を感じ、同時に興味を惹かれました。
 
これは話を聞かないとこの問題は解けないと思いました。そこで私が最初にしたのは、不幸なことの起源を探ろうと思いました。メールに返信し、遠方の方なので、電話で直接話をさせてもらうことにしました。

衝撃の事実

名前は橋下さんとしておきます。20代前半の男性です。
不幸なことはいつから起こったのか聞いてみますと、子どもの頃からずっとそうだったというのです。そして今でも続いているといいます。

 具体的に受けた不幸なことをリスト化するのも良くないので、ほんの一部だけ書くことにします。

・出会った人の何割かはその場で具合が悪くなる。なんでもなくてもしばらくすると大きな病気になる人がいる。
・企業の社長や大学教授に会ってしばらくすると、不祥事が発覚して逮捕されたり急病で引退した人が何人もいる。
・電気製品がすぐに壊れる。携帯は数ヶ月しか持たない。
 
実はもっとすごいこと(普通に書けないようなこと)が何倍もあり、それを教えてもらいました。とても信じられるものではありません。これだけでもなかなかのものです。私は誰かと会っていて、相手が具合が悪くなったことはどれぐらいあったか考えてみました。特別、記憶にありません。社長のような人に会ってその人が後日、逮捕されたことはないです。会う人、会う人が病気になったり、逮捕されたら、それはちょっと憂鬱になるかもしれないと思いました。

話を盛っているのではないかという思いは拭えなく「信じられない」と伝えると、皆さん同じことを言われると言っていました。そして、誰にも言えなくなってしまったそうです。

そこで始まりだしたきっかけに何か心当たりがないかと聞きました。
すると中学1年の頃に家族で行った海で溺れて生死をさまよったことがあるそうです。すぐに病院に搬送されたそうですが、そのとき不思議なことがあったと言います。

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