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未来に残したい色ことばセミナー動画(7)/染料と顔料、素材の色ことば 

2023年11月18日(土)におこないましたセミナーの動画をアップしました。日本の美しい色ことばは、日本の染料と顔料の歴史でもあります。上代、平安の人々の豊かな色彩感覚が重ねてきた歴史です。今回で7回目となります「染料と顔料、素材の色ことば」の回、深みある日本人を作り上げた、美しいだけでない深みのある色のことばを探求しにいきましょう。

紅花を乾燥させたもの

「紅の深染めの衣色深く染みにしかばか忘れかねつる」紅で濃く染めた衣のように、深く心に染みたからか、私はあなたのことが忘れられない。『万葉集』の中で詠まれた紅です。生地2反(たん)の絹布を染めるのに、20斤(12kg)という大量の紅花を使うといわれています。そのため、大変高価なもので、誰もが使えない禁色でした。

高位の公家たちはそれを求めましたが、一般の人々には着用を許されない禁色であることは『栄華物語』にも書かれています。『枕草子』には紅を着用された一条天皇の皇后のお姿は何にも例えようもない程だったといいます。紅は「唐紅(からくれない)」「韓紅(からくれない)」という別名があります。「ちはやぶる 神世も聞かずたつた河 から紅に水くくるとは」。落葉した紅葉が龍田川の水面を赤に染めた光景を詠んだ、平安切手の色男である在原業平の名歌です。

今回は
「染料」「顔料」の世界、素材の色のことばの話を美しい写真と共にいたします。色彩研究会の皆様、ぜひご覧ください。


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