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「魅惑の心理」マガジンvol.67(人脈の心理学)

ポーポーは好きな仕事をさせていただいています。どうして、ここにたどり着けたのだろうと私なりに考えました。すると重要なのは「技術」「人脈」「運」なのではないかと自己分析をしております。技術はやりたい仕事をするときに必ず必要だと思います。何を身につけるかは仕事によってそれぞれでしょう。「運」はこのマガジンの中でも紹介しています。今回は「人脈」の作り方を心理学的な知見を使いながら、考えていきたいと思います。

多くのビジネスマンは「人脈」は大事と考えていると思います。「俺は優秀だから、人脈なんていらない」と考えている天才な方もいると思いますが、そんな方はきっと少数なはずです。特に日本では仕事の間と間を人が結んでいることが多く、人を抜きには語れません。外国人ビジネスマンからも日本の構造について、人が大きく関与している、効率が悪いという意味で何度か指摘されたことがありました。日本は仕事を人と人が結んでいる傾向があります。

人脈とは山脈・鉱脈などになぞらえた言葉で、単に人と人の繋がりというよりも仕事に関係した「仕事を運んでくれる人」「仕事を協力してくれる人」という意味を含んでいます。

人脈を集めるにはどうしたら良いかという問いに対して、ビジネス書の多くはパーティに行け、会合に出なさいという話が書いてあります。そもそもバリバリやっているビジネスマンはそんなことを書かなくても機会はたくさんあると思われますし、人が多いとこけに行けば関係が広がるのは当たり前です。一般の人にとって会合の機会はほとんどありませんし、そんな外交的な性格ならこのマガジンを読む必要はないと思います。私も仕方なくパーティや会合に行くことはありましたが、どうも空気に飲まれてしまうだけで苦痛でした。そして名刺交換をしますが、売り込みばかりで、自分と相手を活かそうなんて考えている人との出会いはほとんどありませんでした。労力の割に効率が良いとも思えません。

そこで心理学的にどのように人脈を広げて行けば良いか、考えていきたいと思います。

1. 礼節を重んじる

礼節を重んじる。とても当たり前のことですが、これがちゃんとできている人はそんなに多くありません。私は人がそんなに得意ではない心理研究者なので、人が多くいるところを好みません。たくさんの人に会わないかわりに、あった人には礼を尽くしたいという気持ちを持っています。礼儀と姿勢を気をつけています。相手を大事に考えていても、態度で表さないと相手は理解してくれません。よくある間違いは相手を敬っているから、相手もわかってくれるはずという考えです。だいたいわかってくれないものです。自分の思い込みを捨てたいです。

挨拶は多少、大げさなぐらいでも丁寧にやるべきです。少し大きな声で元気に「おはようございます」「よろしくお願いします」は言いましょう。「おネシャイシャース」では誠意は伝わりません。丁寧な挨拶をかっこ悪いと思っていると人は1%の天国と99%の大成しないかとのどちらかです。私は大物ではないので、丁寧に挨拶するほうを選びました。

なぜ挨拶が大事かというと、「仕事の姿勢が良い」「真面目に仕事をする」「人を大事にする」という多くのメッセージを挨拶一つで表現できるからです。逆をいうと挨拶を丁寧にするだけで、非常に相手は自分を期待してくれるのです。これは心理学でいう初頭効果とハロー効果という心理効果の影響です。

そして、挨拶に加え、さらに大事なものがあります。これからそれを解説します。それは

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