「魅惑の心理」マガジンvol.175（予知夢はコントロールできるのか）

睡眠中に見た夢がその後に実現してしまう予知夢。みなさんは見た夢が実際に現実として起こったことはあるでしょうか。東野圭吾さんのガリレオシリーズに同名のタイトルがありました。物語は深夜にある屋敷に侵入して逃げた男が結局、別件で逮捕されてしまい、その屋敷に侵入した理由をその屋敷に住む女性と17年前から結ばれる運命にあったと供述したことからややこしい展開になります。男の言葉を裏付けるように、なんと小学校の文集にも女性の名前が書かれていたのです。17年前には女性本人が生まれていなく、男とこの家には接点がなく、男性が小学校時代に見たのは「予知夢」だったのかと湯川先生も興味を示し科学の力で暴いていくという内容でした。テレビドラマは残念ながらキャストの関係で再放送が出来ない、本当に夢のような存在になっています。この予知夢のようなものはリアルでも存在するのでしょうか。
 
リアルな世界では、ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルースという方が予知夢による予言ができると言ってマスメディアでも紹介されています。アメリカの全米テロを予言していたと紹介されて日本でも話題になりました。彼は2008年のテレビ番組で2009年から2011年までにアジアで巨大地震が3つ起こると予言しており、そのひとつ2011年7月にアジアのある国でマグニチュード6.8の地震が起こると言っていました。東日本大震災は2011年の3月、マグニチュード9.0ですから、この予言は当たっていたのか、それともずれていると解釈できるのか、どうなのでしょう。他にもコレラの蔓延とかを予言していましたが、特にそのようなことはありませんでした。一方、ブルガリアの預言者ババ・バンガは予言の的中率は7割から8割と言われており、未来の出来事を予知夢としてみていたそうです。亡くなった後も予言は衝撃的なものが多く、ブルガリア政府によって機密扱いにされていたことがわかりました。第16代アメリカ大統領のリンカーンは自分が暗殺されたことを予言していたと言われており、実際その通りになりました。予知夢ではありませんが、世紀の発明は夢がヒントで作られたものも多く、夢には大きな可能性があります。

今回はこの予知夢についての話をしたいと思います。予知夢を研究した人の結果や予知夢の可能性を私なりに考えて、過去の事象と経験から紹介していきたいと思います。