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自分の幸せは、自分によって作られる

あなたは現在の生活にどの程度満足しているでしょうか。0から10点まで点数をつけるとしたら、何点ですか?

内閣府は毎年、満足度・生活の質に関する調査を実施しています。2023年全体の満足度調査では全体の平均は5.9点、前年よりも微増が見られていますが、おおむねここ何年も5.7〜5.9点の間を移動しています。

2019年の世界を含めた調査ではフィンランド(7.8点)、デンマーク(7.6点)、ノルフェー(7.5点)、イギリス(7.1点)、ドイツ(7.0点)、アメリカ(6.9点)という中で、日本、韓国(5.9点) 、中国(5.2点)と似たようなに低い水準でした。

幸せは「見つけるもの」だと思っている人が多いと思いますが、実際には「つくるもの」であるということが実験と研究によって明らかになっています。今や幸福は偶然もたらされるものでも、自分が勝ち取るものではなく、脳内で「つくるもの」なのです。

幸福感は誰かとの関係の中でつくられることがわかっています。家族や他人とどう関わっていくかはとても重要な問題です。

カルフォルニア大の研究では、「感謝」の気持ちを書き出すと幸福度が向上することがわかりました。他人に感謝できる人は、幸福感が高まっていくのです。毎朝元気に人に挨拶をする。そして毎日、寝る前に小さな感謝をひとつ振り返ってから寝ましょう。また、やりたいことを積極的にできているかは幸福感に大きな影響を与えます。自分の生活が誰かに管理されていると感じると、幸福感は低下してしまいます。自分で管理して挑戦できる自由な環境は大事です。挑戦できるということは、失敗できる環境、何とかなるという安心感が必要です。

近年、資本主義、物質主義の世の中では「高年収が幸福である」という間違った神話が広がっています。高年収は自分がやりたいことができたり、他人に何かをしてあげられる機会が増えるので、幸福感が増すのですが、結局はお金を持ってもイライラしたり、自分一人で溜め込もうとしている限り、幸福感は得られません。

今までは自分の幸福度を測る基準として「他人」がとても大事でした。他人と比較して、自分がどの位置にいるかを確認して、一喜一憂するのです。比較社会として SNSの発達はその価値観を増やし続けてきました。

ところが、最近、他人よりも「自分の価値」の重要性を考える人が増えてきて、幸福は他人ではなくて、自分がどう考えるか、どうあるかが大事という流れが増えてきています。まず、人がどうのこうのと考えることよりも、自分がどうするべきかと考えることの先に、幸福が作られていくのかもしれません。

自分の心を素直に解放し、自分の思ったことをすすめ、周りの人を幸せにすることも考えていくことで、幸福感が一つ上のステージにいくのかもと思います。

どうせなら、幸福感を持って豊かに暮らしたいですから。

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