ポーポー色彩研究会/キュビスム展美術鑑賞会報告
2023年12月10日(日)にポーポー色彩研究会のイベントとして美術鑑賞会を実施しました。12月にしてはかなり暖かい日で、紅葉も美しく、鑑賞会の前に交流会として食事をしてから国立西洋美術館に向かいました。
上野はたいへん多くの人で溢れていましたが、動物園の動線ができていて、会場となった国立西洋美術館は人が少なく全く並ばないで入場することが出来ました。近くでモネ展もやっていましたが、モネ展はグッズを買うまでに20分待ちのようでした。印象派は日本人に好かれるんですよね。
ちなみにモネの話はこちらにあります。
「キュビスム」と国立西洋美術館は深い関係があります。設計をしたのはモダニズム建築の巨匠、建築家ル・コルビュジエ。彼は画家として出発し、建築家になった人で、絵画の作品もたくさん残しています。そして、ル・コルビュジエの絵画もの今回のキュビスム展、アフターキュビスムの作品群の中に2作出展しています。キュビスムの流れを感じつつ、キュビスムとは異なるモダンアートへ橋渡しをするような存在感ある美しい作品です。
ではでは他では聞けない少し異なる色彩心理や心理の視点も加えつつ展覧会を振り返りたいと思います。参加して下さった方は作品を思い出しながら、参加できなかった方はぜひ頭の中で美術展を広げていただけたらと思います。
ちなみにキュビスムの世界についてはこちらでも解説しています。
○キュビスムとは?
この「キュビスム」とはなんでしょう。キュビスムを簡単にいうと人やモノの形を立方体で表す技法です。球体、円錐、長方形などでも表現されます。ピカソとブラックが始めた新たな絵画様式で、ヨーロッパでムーブメントを起こしました。初期の作品は本当に立方体で、四角いのですが、次第に細かくいろいろな形が加わります。また、立方体でけでなく、右とかも左とか多様な視点、複数の時間から見たものを再構成してひとつの絵におさめることもあります。
キュビスムの作品を正面から向き合ってしまうとも「なんだこれは?」と理解しにくくなりますが、何かと何かが加わっているのかと、どんな視点と視点から描かれているのか考えると、それを探す楽しみもあります。また、作者は何を伝えたいのかという感情を推測してみると、見え方が少し変わってくることがあります。そんな楽しみ方もキュビスムの魅力だと私は思います。話の中には誤字があるかもしれませんが、それもまた文字のキュビスムとしてお楽しみくさだい。
それではスタートしましょう。
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