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「魅惑の心理」マガジンvol.102(映画を倍速・飛ばして観る人の増加)

最近はサブスクリプションで手軽に映画やドラマを観られる機会が増えました。じっくりと作品を満喫している人が増えているかと思いきや、実際には動画を倍速で観たり、途中を飛ばして観る人が増えているようなのです。さらにそれだけではありません、複数のディバイスを持ってゲームをやりながら動画を観たり、テレビを観ながら動画を観るといった人も増えています。ネットの世界でもこうした人について語られることも増えました。

これは認知上の問題なのか、心理的な問題なのか仮説を立てて、実際にやっている人に話を聞きました。すると、現代ならではの心理的な問題点が浮き上がってたのです。今回の「魅惑の心理」マガジンは、映画を倍速・飛ばして観る人、複数の映画や動画を同時に観る人の心理メカニズムを解説しながら、最新の心理傾向に迫ります。

Aさん(30代・男性)は会社から帰宅後はオンラインでゲームをするのが日課です。テレビはほとんど観ません。ゲームをしながらスマホを開いてラインで友人と連絡を取り合います。スマホを閉じると同時に動画を見ることもあります。ゲームの攻略動画が多いそうですが、サブスクの映画やユーチューブを観ることもあります。このやり方は A さんだけでなく、オンラインで対戦している相手も似た状況だと語っていました。またBさん(20代・女性)はサブスクの映画サイトを契約していて、毎日動画を見るそうです。海外ドラマはいつも10秒飛ばしボタンや再生位置を飛ばして活用して、会話のシーンを中心に観ているそうです。会話以外のシーンはあまり魅力を感じないそうです。

なぜこのような形で映画や動画を観るのでしょうか?
そこにはどうやら複数の理由が存在しています。では、その理由について解説していきたいと思います。

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