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「魅惑の心理」マガジン 雑談/なぜ政府は給付金を出さないのか?

ここまで日本国民が自粛要請で金銭的に疲弊しているのに、日本政府はなぜ2回目の国民への給付金を出さないのか? 先進国の国民救済施策の中でも、日本政府の対応は異常とも言えます。この話をなぜ、「魅惑の心理」マガジンでするかというと、特定の人の「感情」が大きく関わっているように見えるからです。

まず、1回目の給付金が出た背景は、本当に「緊急事態」という危機感に加え、総理大臣が安倍氏だったということが大きいと思います。疑惑のモリカケ問題もそうですし、役職の配置を考えても、「身内に優しい」「良い顔をしたい」という性格背景が見えてきます。以前の年金問題でも「最後のお一人になるまで調べる」ようなビックマウスを使うところからも、よく見られたいという感情が強い方に見えます。そのため国民が困っているなら、給付金という構造が簡単につながったと思うのです。

一方、今回は給付金が出ないのは菅総理がそうした性格ではないということです。自分の我を強く出す性格でありながら、他の重鎮に遠慮をする反応を感じます。では誰に遠慮しているのかを見回すと、麻生財務相ではないかと思うのです。麻生氏は給付金を出さないことを明言しています。理由を「後世の人に借金を残せない」と言っていますが、これは本心ではありません。もっと深いところにイライラする感情を持っています。なぜこんなにイライラするのか、それは思いどおりにいかなかった負の記憶が邪魔しているようにも見えます。2008年に起きたリーマンショック時に、麻生氏は首相であり、1万2,000円の給付金を出しました。18歳以下の子供と65歳以上の高齢者には8000円を加算支給しました。そのときにマスコミや国民からはバラマキだの選挙対策だの大きくバッシングされて、「お金を出してやったのになんで俺が文句を言われなきゃいけないのだ」という負の記憶が大きく刷り込まれていて、これが彼の「意地」になっている可能性です。性格的にも子供の頃からエリートとして育ってきた麻生氏は、メンツを大事にする性格であることは想像できます。困っている人に給付金をという気持ちになりにくく、出しても意味がない、自分たちが損をすると思っていると思われます。1回目の支給も反対したでしょうね。もしこの構造が本当だとしたら、かなり問題なのではないかと感じました。程度はわかりませんが、この影響は少なからずあると見えます。

本当に今、困っている人はたくさんいます。どんな理由がそこにあるにしろ、政府は給付金や消費税減税に前向きに取り組む必要があると思います。

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