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モノノケと色/目に見えぬ異怪の色

色にまつわる話は、様々な場所で聞くと思いますが、どこかで聞けるような話をしても仕方ないので、他では聞けないような切り口の話もしていきたいと思います。古くは平安、そして江戸、日本の歴史に顔を出すモノノケを色の視点で解説したいと思います。

そもそもモノノケとは何かという問題ですが、モノノケとは「正体のわからない悪霊、死霊、怨霊」のような存在で、広くは妖怪といった類にも使われます。平安時代の『源氏物語』にも登場し、誰から取り憑いて苦しめるものとして描かれます。漢字にすると「物の気」となり、人間と対比して「なんだかわからないモノ」ということが強調されています。昔の文献にはモノは悪神のことを指すモノでもありました。

「モノノケ」で思い出すのがスタジオジブリの『もののけ姫』で、宮崎監督は、アシタカの物語であということから、タイトルを『アシタカ聶記』に変更することを鈴木Pに相談したといいますが、鈴木Pは『もののけ姫』で押し切ったといいます。これは実はかなり大きな問題で、もののけの姫が主人公なのか、アシタカが主人公なのかで、テーマは変わらなくても視点が変わります。ジブリは製作者の視点よりも、タイトルとして秀逸な『もののけ姫』を取ったりです。それだけ私たちはこの「モノノケ」という響きにたまらなく魅力を感じてしまうのでもあります。

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