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本をたくさん読む人と漫画をたくさん読む人の性格

人の性格は生まれつき先天的な部分と、環境や親の教育などの後天的な影響によって作られるのですが、環境因子の一つとして、「本」「漫画」が人の性格にどのように影響を与えているか、少し面白いデータが集まったので、「魅惑の心理」マガジンの購読者の方たちと共有したいと思います。

本をたくさん読む人と漫画をたくさん読む人では、性格傾向が異なっていることが想像できるかと思いますが、本を読む人はまず想像力が豊かな傾向かけあります。もちろん個人差もありますから、読む人がみんなそうであるとはいえません。また、その他の特徴として共感能力が高い傾向があります。これは読書をしながら登場人物の視点で読み進めたり、登場人物に共感しながら読むことで、リアル社会でも共感性の性質が機能するためと考えられます。感情も安定傾向が見られます。

一方で、漫画をずっと読み続けている人は、想像力が弱い傾向が見て取れます。漫画ばかり読んでいると「空想の世界」にいて、想像力が溢れている人が多いという感じがするかもしれませんが、実際は逆です。このことから漫画が意外と受容型のコンテンツである、もしくは受容型で読んでいる人か多いということなのでしょう。

これは「絵」があるために、想像をする必要がない、少なくて良いためと考えられます。また、共感能力が乏しい傾向があり、リアル社会で他者に共感できなくて、トラブルになるケースが目立ちます。ある場所で人間関係のトラブルが多発していることから、その原因を調べているうちに「漫画をたくさん読んでいる人たちだった」というケースもありました。

ここからも、漫画は読みながら感情移入をすることが小説と比べて少ないということが想像できます。また刺激が小説と比べて多いので、日常も刺激を求めるケースがあることが傾向として見られます。

もちろん、これも漫画を読む人の大多数がそうであるということではなく、そのような人を生み出しやすいということであります。「漫画を読む人は悪い人」というそういう誤解を生みたくないので、ツイッターなどでは呟きません。単に共感能力の低い人を生み出す背景があるということです。

ここから得られるものとして、漫画をたくさん読んでいる人は読書も並行して利用したほうがいいと思います。また、漫画を中心的に読む場合は、読み流しをするのではく、感情移入をする、キャラクターの心情を考えながら読むと良いかもしれません。そのため、漫画をそのように読んでいる人は十分に想像力や共感能力があると考えられます。

都市エリアに住む日本人は、世界から見ると極めて冷酷な傾向がありますが、これもまた漫画の影響が少なからずあるのかもしれません。漫画が悪いのではなく、漫画を補完する形で適度なリアルな人間関係の構築があるといいわけです。例えば田舎はリアルな人間関係が盛んなど。無機質な空間でひたすら漫画のみを読むのがよろしくなさそうということがわかります。

今回は本をたくさん読む人と漫画をたくさん読む人の性格傾向の話をお届けしました。

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