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「いいね」との向き合い方 SNS心理学

Twitterにおける「いいね」は、相手を肯定する行為ですし、相手を元気付けることにもつながります。たったひとつのアクションで、相手を喜ばせることができるまるで魔法のサインですから、積極的にどんどん押したほうがいいと思われます。

しかし、 SNSでのコミュニケーションはそんなに簡単なものではありません。たとえ良いことでも極端なことをすると、相手にうまく思いが伝わらないことがあります。今日は「いいね」にまつわるそんな話をしてみたいと思います。

以前の 「SNSで起こる期待心の心理」を解説したものがあります。リプもいいねも相手に何かを期待すぎると窮屈になるという話をさせていただきました。それはお返ししたくなる「返報性」は個人差が強くあるからです。

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SNSでのコミュニケーションをややこしくしているもののひとつが、この個人差です。この個人差を考えコミュニケーションをとっていくことがとても大事になります。

○「いいね」の心地よさは人によって違う

「いいね」の心地よさは人によって違います。それも大きく異なります。たとえばAさんは、自分のツイート全てに「いいね」をつけてもらうBさんのことをありがたい存在と思っていました。ところがあるツイートには「いいね」がはいりませんでした。Aさんは、Bさんから嫌われたかもしれないと不安になりました。またCさんは、Bさんが全てのツイートにいつも「いいね」をつけてもらうBさんのことを、なんとなく怖いと思っていました。なぜなら、自分がいつも監視されていると感じるからです。

いかがでしょう。全く同じいいねでも、人によって感じ方が全く異なるのです。

実際のBさんは特別な感情を抱いているわけではなく、ただの既読感覚で「いいね」を押していました。あるツイートに「いいね」がなかったのは、単に見逃していただけなのです。

○「いいね」で気をつけたいポイント

ではそれを踏まえて、どのように「いいね」と向き合えばいいのでしょう。私はこう考えています。誰かに押す場合のときは「いいね」は「いいね」でなく、「小さなスキ」なんだと思うようにしています。だから、3日分とかをまとめて「いいね」を押すと、相手は「小さなスキ」がたくさん並ぶわけですから、「小さなスキ」ではなく「強いスキ」に感じてしまいストーカー的な恐怖を感じる場合もあります。また、逆に「小さなスキ」が量産されは場合、業務的な無機質の「スキ」になる可能性があります。

逆にいいねをしてもう、受ける場合は「いいね」は「いいね」でなく、「読みましたよ!」と思うようにしています。すると、どれかのツイートに「いいね」がなくても、共感されなかったのではなく、見逃したと感じます。

なんか、面倒だなと感じるかもしれませんね。人間関係とは本来、とても面倒なものです。それはリアルもSNSも変わりません。だからこれを面倒と考えないで、多くの人と仲良くなれる作法と考えるようにしています。

全く異なる人と人が立ったそれだけを気にするだけで仲良くなれる。面倒どころかまるで魔法のような簡単さだと思います。そして、こんなにやりがいのあることはりません。

人と丁寧に向き合い、そして過剰なことをしないことに尽きます。いいねはたくさん入れたい、でも量産するのではなく、大事にもしたい

人間関係は、相手を大事にすること、相手に時間を使うことで、その大事さが伝わるのです。私はそう思います。嫌われることを恐れたりするよりも、丁寧に向き合えなかったことを恐れたいです。

みなさんの貴重な時間を使い、最後まで読んでくださりありがとうございました。

この話の続きがあります。ポーポーが発行しております心理学の定期購読マガジンである「魅惑の心理」マガジンに用意してあります。ご興味がある方は、ぜひご覧になってみてください。↓



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