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繊細は認められるべきだけど、自分から繊細に向かってはいけない理由

繊細ブームの影響で、多くの人が自らを繊細であると表現するようになりました。自ら好んで繊細に向かおうとしている人もいます。個人的にはこの傾向はあまり良くないと思います。

今までは繊細であることを言えずに、自分だけで悩んでいて、苦しんでいた人が繊細として認められる社会はとても素晴らしいと思いますし、周りの人も支え合う方向は素敵だと思います。

しかし、ファッションのように自分が繊細であることで、弱々しく見られて周囲の人に優しくされたいと思う方向性はあまり良くありません。

これには理由があります。繊細であることのメリットよりもデメリットのほうがとても大きいからです。とても多くのデメリットがありますが、そのひとつが他人の呪いにかかりやすくなり、その呪いから抜け出せなくなり、そして自分自身に無意識に呪いをかけてしまうことがあります。

「呪い」というとスピリチュアルな話だと思いますが、そうではありません。悪霊のようなものが祠を守っていて、それに触れると死にいたる呪いが発動する。そんなイメージを持っている人のほうがファンタジーです。そのような呪いはごくわずかで、何もしなければほとんど生活に影響はありません。

現代における呪いは言葉にのって人の感情を動かす、極めて身近にあるものです。SNSが浸透しているこの社会では、呪いは誹謗中傷などと言葉を変えて溢れています。この言葉を受けたときに繊細であると、ダメージをそのまま受けてしまいます。まるで受け身のない形で空手や柔道の技をかけられてしまうようなものです。

本来の呪いは定型が組まれていて、これを解くのには一定の技術が入りました。しかし、無駄に乱発される現代の呪いは作法も何もなく、心の持ち方ひとつでなんとかなります。

私たちは強くなって、こうした言葉から身を守らなくてはいけません。
心無い言葉に負けない。強くなりましょう。

そしてどうしようもなく苦しんだら、けしてひとりでなんとかしようとせずに、誰かに話を聞いてもらいましょう。昔は呪いを解く人がいましたが、今はあなたの身近で話を聞いてくれる人がとても大事なのです。

これが自ら繊細に向かわないほうが良い理由のひとつ。
頭の片隅に覚えておいて損はありません。

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