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「魅惑の心理」マガジンvol.73(共感しない上司・先輩の心理)

フジの情報番組「グッディ!」では19日(水)、京都の炎天下で中継レポートしていた女性ディレクターが、暑い状況を伝えていると次第に言葉が出てこないなど明らかに様子がおかしくなり、「暑すぎて頭がぼけっとしてるんですね。ごめんなさい、お返ししておきますね」とレポートを終えてスタジオに戻そうとしました。すると、メーンのキャスターである安藤優子さんは、笑いながら、「もう一度、返していいですか?」とディレクターに中継を続けるように促しました。そして、最後は他のキャスターや局アナが危険を察知して中継を終了させるということがありました。

この対応を見た視聴者から安藤キャスターに厳しい批判の声が寄せられました。脳科学者の茂木さんは、「これ、安藤優子さんご自身の問題であるというよりも、日本の地上波テレビ全体の『ノリ』の問題だという印象がある」と指摘しています。確かにそんな一面があるかもしれませんね。私は安藤さんが見せたあの笑みから推測するに、テレビ局の体質の問題というよりは、日本の社会全体に浸透している「共感しない上司」「共感できないトップ」の冷酷さを見ました。けして安藤さんだけの問題ではありません。今回の「魅惑の心理マガジン」はこうした人の心理を深く見ていきながら、他人に冷たい社会からの変化を促せないか考えて見たいと思います。

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