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「本当ですか!その色の雑学」特設ページ

2022年8月11 日のオンライントークイベントで開催しました「本当ですか!その色の雑学」の特設ページを作りました。いつもは実施した動画をアップするのですが、今回は文字と画像を使って少し深く解説するページを作ります。こちらから色の面白さに触れ、学びを深めていただけたらと思います。

では今回開催しましたメニューです。

ポーポー・ポロダクションでは書籍で今までたくさんの色の雑学を紹介してまいりましたが、今回は書籍に出していない初出しの雑学をいくつか紹介させていただきます。また、2022年の世界の色彩と色彩心理の研究から3本、最新研究を紹介いたします。そして最後にポーポーからお知らせがあります。

1. 星の平均色

宇宙の色ってどんな色でしょう?

全ての光を吸収する暗黒、わずかに青みが漂う紺色、神秘的な紫を纏う世界。みなさんはどんな色を想像しますか?

地球から20億から30億光年にある20万以上の星の観測データから平均値を取ると上記のような淡い黄色、ベージュのような色になりました。これは「コズミックラテ」と命名されています。凝縮された宇宙の色、光の平均値です。

恒星は若い星は青色に、古い星は赤色になるので、この平均値から推測すると私たちの銀河、私たちの地球がある場所は新しい銀河よりもやや成熟した銀河であろうと、この色から推測ができます。面白いですね。

(カール・ブレイズブルック、アイバーン・ボールドリー/
Cosmic Latte: The Average Color of the Universe)

2. 黄色と幸福感

星の平均色であった「黄色」ですが、黄色のイメージといえばどんなイメージがあるでしょう。世界に目を向けるとロイヤルカラーや僧侶の色として高貴な色や尊敬の象徴になっている国もありますが、黄色は疎まれる傾向がある色です。たとえばキリスト教圏ではユダが着ていた服として、良い印象を持たれません。中国では「猥褻」「いかがわしい」イメージを持たれます。難しい色です。

良いイメージ、悪いイメージ複雑な黄色ですが、面白いことに幸福をイメージする色と聞くと、多くの国で「黄色」が選ばれます。色のイメージは文化的な影響を強く受けてしまうと考えられていますが、本質的な色のイメージは万国共通で持たれる可能性もあるのかもしれません。個人的にはイメージは個々が体験した記憶の影響が強く出るので、文化的な影響のほうが強く出るのではないかとは感じていますが、個人差の影響を受けにくい部分があるのかと興味深くみています。

日本人にとっては昭和の名作「幸福の黄色いハンカチ」に代表されるように幸福の象徴として捉えている人は多いと思われます。この原作はアメリカ人ジャーナリストのコラムと言われていますが、戦争に行った兵士の帰りを待っているという思いの象徴として使われていたイエローリボンの影響があるのではないかと思われます。

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