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「美しい彩りが伝わる 色ことば辞典」制作裏話

6月16日に発売いたしました「美しい彩りが伝わる 色ことば辞典」はご覧になっていただけたでしょうか。「情景が目に浮かぶ」「世界観が伝わる」「心を揺さぶる」表現力を高めるための、【色】のことば集です。

「空と風」「海と水」「花」「森」「動物」「宝石」などの切り口で、色彩を表現するために使える美しい言葉を紹介します。イメージが膨らむ今日マチ子さんのイラストとイメージ写真、色見本がついて、さらに色彩への理解と表現力が深まる一冊です。

まだ、ご覧になっていない方は、こちらからもどんな本かご覧いただけます。

今回はこちらの書籍の制作において、色々な裏話をお届けしたいと思います。なかなか読み手側の方が知ることが少ない、書籍制作の裏側のお話をしたいと思います。

裏話1. なぜポーポー・ポロダクションのイラストではないのか

ポーポーは今まで24冊ほど書籍を出させていただきました(新作22冊、再編集版2冊)。その全てにおいてポーポーのイラストを使用しています。しかし、今回、初めてポーポーのイラストを使っておらず、著名なイラストレーターさんのイラストを使わせていただいています。

なぜ今回はポーポーのイラストではないのか。その話は実は10作目ぐらい前まで遡ります。ポーポーは最初に6コマ漫画と専門的な文章を組み合わせるという形の書籍を書きました。当時、それがたまたま読者に受け入れられました。

その頃にも漫画で見せるシリーズはあったのですが、ただ絵になっているだけで面白くありません。「これって意味ないよね」と思ったのです。漫画を求める人の心理を考えると「わかりやすく」「刺激があって面白く」が大事なのに、絵を使えば良いというものではないかなと。そこで6コマ漫画にして、話にオチをつけるようにしました。一見関係いないようなオチも、オチがあることで話を覚えてもらえたらいいなという心理効果を狙いました。6コマにしたのは「空気感」を描きたいのと、心理効果の説明とオチをしっ仮と共存させる意味がありました。

そこから数年が経ち「マンガでわかる」シリーズは、どんどん市場に普及していって、「全てが漫画」という表現が一般的になりました。当時は文章と漫画を同時に書ける作家がほとんどいないので、面白いとは思いましたが、漫画のクオリティも上がっていき、ポーポーのシリーズの目新しさも無くなりました。

そこで表現方法として漫画からイラスト併用するようになりましたが、個人的には自分のイラストを使う必要性を感じなくなっていきました。むしろ、もっと雰囲気やイメージを上げるために、異なった表現方法があると思ったのです。本を出すたびに出版社に相談しましたが、答えは「ノー」であり、一緒にイラスト描いて欲しいと言われてきました。

中途半端に過去の作品の実績があったので、出版社はそうしたものを変えることにチャレンジしにくくなっていたのだと思います。今回は特殊な形であり、かつ日本文芸社の編集担当の方も自分と同じようなイメージを持っていただいたことで、このような形が実現しました。

では続いて、なぜ今回このようなイラストになったか、お願いすることになったかという話や続編の話について、後半を研究会マガジンでしたいと思います。

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