午前10時。 鳥はさえずり、桜が咲き誇っている。 いまふかふかで気持ち良さそうなベッドで寝ている髪の毛ボサボサの垂れ目で寝癖だらけの青年。こいつがこの物語の主人公である。 まあ、こんな髪型のやつが主人公に向いてないと言う人もいるだろう。しかし、誰にでも主人公になれる。誰でもだ!だから多分すごいことをしてくれるだろう。まあ、確証はないけど。でも、こんな優しくて思いやりがあって穏やかな19才はどこにもいないさ。うん!あ、もうすぐ起きるかな? ピッピッピ!ベッド脇にある小さ