来週も円売りは継続か?欧米株価は上昇継続も日経平均は上値重い!米国はスタグフみが…/5月11日
今週は新規失業保険申請件数が久々に大きく上振れ!まぁ失業保険の申請件数が増えたということは、それだけ雇用環境が悪化しているという話なので、米国の金利は一段と低下してドル安に傾きました。利下げ期待ですね。
この利下げ期待を背景に、米国株はしっかりでした。欧米株はジリジリ上昇の流れとなっており、ゴルディロックス(適温相場)ワンチャンみたいな流れに。
一方で、様子がおかしいのが日本株ですね。日経平均は39,000円ラインの重さを確認すると反落しており、上値追いの難しさを見せつけるような結果となっています。
というわけで、来週に向けての相場点検と展望解説を簡単にやっていきます!ちなみに、円安対策として両替コストのかからない神サービスが提供されているので、気軽にドルを保有したい方は、ぜひぜひ活用していただければと思います↓
◆スタグフみの強い米経済指標!最悪の展開には警戒したい
昨夜発表された5月ミシガン大学消費者態度指数・速報値は、67.4ポイントと予想(76.0)を大きく下回り、期待インフレは+3.5%(予想+3.2%)という最悪の結果に。
消費が弱まりつつある中、原油高の影響で期待インフレは高まっているわけで、最近の米国のトレンド、スタグフレーション(インフレと景気後退、雇用の悪化が同時に起こること)みの強い数字となっているのが気がかりな点でしょうか。
来週は15日に米国のCPI(消費者物価指数)と小売売上高の発表が予定されていますが、仮にCPIが強く、小売が弱いという結果になった場合、株価の反応は厳しいものになる可能性があります。
逆にCPIが下がって小売が好調、インフレ後退で経済は堅調という流れになれば、株は一段高でしょうが。
S&P500は再び高値圏に迫る値動きとなっており、ナスダックも18,000ポイントを超えて小じっかりという流れ。まぁ来週のCPIさえ落ち着いていれば、利下げ期待のゴルディロックス(適温相場)で一段高も狙えそう。
もっとも、これは利下げが前提ということがあるので、利下げがない、遅れる場合のリスクシナリオには備えておきたい。6月のECB(欧州中央銀行)が利下げやるやる詐欺に終わってしまった場合、株式市場はかなりのストレスを抱えることになりますからね。
まぁ来週のCPIが下振れして、もうボチボチ利下げだよねという機運が高まれば一段高にはなりそうですが、いずれにせよ遅すぎる利下げによる景気悪化からの株価クラッシュもあり得るだけに、5割ぐらいのポジショニングでまったり見ておきたい。
もちろん、ノーポジの人は浅い押し目である程度は買っていく必要がありますが。
日経平均は上値が重め。これだけ欧米の株価が上昇して、しかも円安にも関わらず、39,000円ラインの重さを確認すると急反落という値動き。
背景には、円安によって日銀が利上げや国債買い入れの縮小をして金利上昇を許容するといった、政策変更を迫られるという見方がありそうです。すでに日本経済はインフレで腰折れ気味になっているわけですが、円安によるインフレでブレーキが一段とかかる中、さらにブレーキをかける利上げを迫られると。
円安インフレと利上げのダブルパンチで経済が死ぬ未来しか見えないというか、利上げで円安が止まるなら良いですが、おそらくは止まらないわけで。まぁ米国の利下げが始まれば、一旦は反落しそうなので日銀がポンポン利上げをしていく展開は考えにくいですけどね。
いずれにせよ、極端な弱気になる必要はないですが、強きになる理由も特にはないので、引き続き日本株も暴落に備えつつ5割ぐらいのポジショニングでまったり見ておくしかないでしょう。
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◆CPIが決定打にならない限り、円は売られやすい展開が続く…
来週のCPIが決定打になれば、ドル安からの円高という流れで、円全面高になれば一旦は円売り終了の道も見えてきますが、CPIが決定打にならない場合は、引き続き円売りは継続でしょう。
特に155円から上は、投機筋の円売りによる上昇だったこともあって重たくはなっていますが、割とドル安材料が出てもこの底堅さで円売り継続となっています。
今はドル安でもクロス円の円売りが支える格好で、ずっと円全面安が続いていますからね。来週のCPIでこの流れが変わるかどうか、変わらなければ円安が継続しやすそうなので、スワップの旅も意識しつつ軽めにポジションを持ちながら、押し目押し目を狙っていくトレードが良さそうです。
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