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日銀会合で怒涛の円高も?クロス円は戻り売り、米国株は強気で!/12月16日

今週は右往左往してしまった。まぁトレードは後でまとめるとして、10万負けて3万買って、ユーロ円ショートしてる状況。なんでこんなことになったかと言うと、何もかも全てパウエルFRB議長が悪い(他責)。

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まぁマジでお前何言っとるんじゃと。2週間前は利下げは議論すら時期尚早とか抜かしておきながら、今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)でいきなりヌケヌケと「利下げ議論した」とか言い出してきたわけである。いくら私だって頭おかしなるで。

米2年債/5年債/10年債/欧州10年債利回りチャート

パウエルで米金利は再びぶっ壊れる。まぁウィリアムズNY連銀総裁が「利下げを議論したというほどではない」「3月の利下げ議論は時期尚早」とかなんとか言って牽制、火消しを計ったものの金利先物市場が利下げの織り込みを止めることはないと思われます。

結局、超絶強かった雇用統計への反応も限定的でしたし、そもそもFRB(米連邦準備制度理事会)自体が景気への影響を気にして利下げを意識しているのであれば、そんな簡単に金利が上がる状況にはないということになります。

もちろん、需給バランス的なリスク(米国債が増発する一方、入札が不調で金利が上がる)で一時的に上昇という可能性はあるものの、基本的にはドル安・円高方向になりやすいでしょう。特に12月はポジション調整的な動きが出やすいというのもあるので。

ちなみに、「利下げは議論していない(キッ」とラガルドECB総裁は啖呵を切ったものの、米国と比べても経済がゴミカスで、さらに頼みの綱の中国というエンジンもぶっ壊れている欧州経済を踏まえれば、いくらインフレが目標の2%には遠いとはいえ、どこかで利下げをせざるを得ないだろうと。

欧州金利も鋭角で下げていることを見れば、やはりそうなのだろうという話に。結局、短期的にはオーバーシュートした金利のギャップを埋めるための円高が続くことになりそうで、含み損が増えても比較的安心してショートはできた。えらいっ!

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◆目先は日銀イベント!植田総裁の発言次第か?

海外勢はおそらく円高想定で見ている模様。やっぱりチャレンジング植田だからね。まぁ日銀会合直前に円高が大幅に進んでいれば、ドル円・クロス円はロングでギャンブルしてみたい相場ではある。

ドル円(日足)チャート
ユーロ円(日足)チャート)

クロス円はバーゲンセールと言われていたが、まだ下げ余地はありそう。仮に来週の日銀金融政策決定会合でマイナス金利解除となるのであれば、2〜3円以上は下げるのではないか。つまり、週明けからそれぐらいの下げ、ドル円なら140円割れぐらいを見ないとロングはしにくい

ユーロ円は200日移動平均線(154.309円)レベルをガッツリ割り込んでいくと、150.00円の大台が見えてくることになる。対ドルで買われてきた分、落ち込めば140円ぐらいはあり得そう。

ナスダック100CFD(日足)チャート

米国株に関しては、もはや買い一択でしょう。特に高金利継続が意識されて買われてきたダウはともかく、グロースはまだ出遅れ気味。特にAIバブルでまだ無尽蔵に金は集まると思われるわけで、ナスダックは買い買いでついていきたい。

日経225CFD(日足)チャート

日経平均は円高がネックに。33,000円から上は行きにくいでしょう。日銀会合でマイナス金利解除となれば、大崩れ待った無しで目も当てられないわけで、あえて今買う必要はないと思われます。最悪なら30,000円前後もありそう。

こんな感じです。まぁFedピボット(方針転換)は明確になったので、火消しなどで戻せばドル円・クロス円は戻り売りですし、株は押し目を狙うだけでOKでしょう。

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このハト転はほとんどの市場参加者にとっては予想外であった。
自分もかなり相場にブル派であるが、まあ年末ですしタカ派芸人のドットプロットが変わるぐらいで、あとは前回とさして変わらない説明内容で終了だと思っていたわけで、相場を悲観的に見ている人間なんてブレーンバスター食らったぐらいの衝撃で、あまりの衝撃に現実を受け入れられていない人がかなりいそうだ。
投資系Youtuberのライブやコメントを見ていると「指数が1%程度しか上がっていないのでこれは織り込み済みなんですね」とかいう全く現実を直視できていない人のコメントさえ見られる始末であった。
特に今回相場についていけていないのは実はマクロ経済・中銀動向を真剣に観察している債券投資家であり、FOMC後に米金利は全年限で10bps以上低下という4%以上全部買え相場みたいになっているわけであり、いかに債券金利をテクニカル分析で判断することが馬鹿らしいかがわかる。


おそらく、これまでFEDと闘うなという格言のもとに債券に対してベアなポジションを持っていた債券投資家は、気づいたらFEDと闘っているポジションになっていてこれからどうするべきなのかとまだ現実を受け入れられていないように思われる。

これらの衝撃度を考慮すると、S&P500のチャートを見る限り、下記四角で囲った部分がFRBの過度な金融引き締め懸念で相場が下落した部分であり、それが解消された今、もう二度とこの範囲に株価は戻ってこないだろうと個人的には考えている。(雑テクニカル分析)


FRBが利下げをするということは、それは景気が弱くなっている証拠で過去を見れば必ず相場が暴落していたんだから、今回も暴落するでしょというのが暴落論者の論拠であるが、過去30年と経済枠組みが違うので、今回はそれは当てはまらないだろうと思うのは下記過去記事でも書いてきた。

もちろんこの考え方自体は間違っている可能性もあり、そこのところは丁寧に経済統計や各企業の動向などを観察しながら考えていきたいと思うが、とりあえず現状で保有しているリスク資産を売る理由は個人的には見当たらない。
FRBのQTを相場下落理由に挙げる人もいるが、既に利下げ議論が始まっていることを考えれば、QTを無秩序に相場が暴落するまで続けるとも思えないわけで、そういう考え方自体がベア派は自分の都合の良いように相場シナリオを構築していると思われ、そういう人間がいる間はおいしい相場が続くだろう。

ウィリアムズ連銀総裁インタビューを聞く限り、米経済現状と金融政策居所をかなり楽観視している印象。最新SEPのPCE引き下げ幅とドット引き下げ幅の中央値が偶然一致している点については、あくまで方向性の話、金融環境について市場は直近値で考えるが、数ヶ月間のボラティリティを通して見る必要と。

ガンドラックニキは金融環境引き締め過程でサイドラインに逃げたマネーやピークアウトするリスクフリー準備預金がFedピボットで動き出すも株でなくクレジットへ流入予想。一方株は利下げ恩恵の伝統的銘柄かつまだ割高でないキャッチアップトレード派と売りなしAI資金を集め続けるグローストレード派。

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