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読書手帳

久しぶりに、ゆっくり本を読めた 最近は、珍しくあまり時間が無いので、好きな本を読み返す時間が多い。 今日は、よしもとばななさんの「キッチン」を。 この本の最後に収録してある、 「ムーンライト・シャドウ」 散りばめられてる単語や、内容はもちろん、文体までもがふわふわ浮いているようで、色でいえば澄んだ青、そして透明。 ライトの色が交差し、光の河が曲がってくる。信号が闇に明るく浮かぶ。ここで、等が死んだ。ひそやかに厳粛な気持ちが訪れる。愛する者の死んだ場所は未来永劫時間が止

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      2021.10.05 ふう、、 私は、この3日間、アメリカを旅してきた 大好きな大好きな江國香織さんの長編小説を、時を待って積んでいたこの本を、とうとう読み始めた。そしていま丁度、読み終わった。 従姉妹同士の二人、逸佳と礼那が、アメリカを旅する話。約500ページと本当に長い小説なのだけれど、そんな長さも全く感じさせない、まさに2人と一緒にアメリカを旅している気分になれる一冊。 この世界のいろいろを知ってしまった分、少し心に暗い影があるような17歳の逸佳と、本当にどこま

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        書くのが久々に、、 いろいろと忙しくしてて、でもやっと一息ついたので、また読書記録を再開。 この期間読んでいたのは、この3冊!10月のカレンダーと共に。 梨木香歩さんの「エストニア紀行」と「やがて満ちてくる光の」は、もう一度ノートにまとめてから記録したい。 ちょうど先ほど読み終わったのは、「アンのゆりかご」 「赤毛のアン」を翻訳した村岡花子さんの生涯が、孫の村岡恵里さんによって書かれた一冊。 梨木香歩さんのエッセイ、「やがて満ちてくる光の」で紹介されていて、気になっ

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          2021.9.17 帰省から戻り、卒論中間発表やら何やらと忙しく、あまり文章を書く時間がなかった、、。 この4〜5日余りで読んだ本を記録したいと思う。 まず、梨木香歩さんの「炉辺の風おと」 梨木さんが、八ヶ岳に山荘を購入し、そこで過ごす日々のことを書いておられる。草木や花々、鳥、虫との生活の記録から、風や匂いが感じられた。 あの見慣れない鳥は?「シロガシラ」。一つ一つ調べては、脳に叩き込む、この喜び。ー略ー 昔と違い、時間をかけた分だけ覚えたことが尊く思える。自分の手

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          日記-20210912-

          2021.09.12 今日は、ひろしま美術館へ。 というのも、わたしの大好きな、「アンリ・ル・シダネル」の企画展が開催されているのだ。 正しくは、「シダネルとマルタン展」 この企画展が決まったから、楽しみにしていたのだけれど、本当に本当に、一瞬だったような気がした。程に、全ての絵に引き込まれてしまった。 私がシダネルと出会ったのは2年前に初めてひろしま美術館で絵を見たときのことで、それからシダネル関連の書籍や作品集を探してみたのだけれど全くない。企画展も2012年に日本

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          2021.09.11 「渡りの足跡」を読み終わった。 心が透明になって、梨木さんと共にふわふわと漂っているようだった。(梨木さんはもちろん、しっかりと地に足をつけて歩いていらっしゃるのだが) 恥ずかしながら、鳥や地形について疎く、全くと言っていいほど知らない名前ばかりだったのだけれど、分からないなりにも調べつつ、注釈を読みつつ、3日間かけて読んだこの本だった。(他の本と並行してたのもあるが) 北海道からカムチャッカ半島付近、そしてロシアまで、渡り鳥の足跡を辿っていく梨

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          2021.9.9 今日は朝から母と妹と出掛けて、皆疲れたので17時から19時まで寝ていた。夜ご飯は各々好きなものを、ということになり、わたしは3種類の果物を切って、それと共に本を読んだ。 梨木香歩さんの、「不思議な羅針盤」を読んでいる。 「ぐるりのこと」より読みやすいような内容で、だけど彼女の脳内の考えは止まることを知らない。 まだ読み終わってないのだけれど、一つ自分も思うところがあったので、書き残しておきたい。 「プラスチック膜を破って」という章を読んだ。 ここで

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          2021.9.7 今読んでいる本たち。 「夜中の薔薇」は、遂に読了! とても良かった、、まず、文字の大きさが好き◎ 文体が綺麗で読みやすいのだけれど、そこにクスッとなるような面白さも混ざっていて、読むのが楽しかった。 向田邦子さんのエッセイは3冊目かな?もっと、彼女について知りたいな、と。 時計に関してのエッセイが特に好きだった。 わたしも常々思っているのだけれど、「時間」という概念がない世界はどんな感じなのだろうと思う。 日の出と日の入り、太陽と月や星、鳥の声、虫の

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          2021.9.6 もう日付が変わっているのだけれど、思い出したので書いている。危なく三日坊主になるところだった。 今日は12時に起きた。昨日、深夜2時にゴキブリ騒ぎがあり、寝不足だったのである、、言い訳だけど。 明日がゼミなので、研究を是が非でも進めなければならない。本の分類をAIで行う という研究をしている。 情報科に所属していながら、好きな本について研究をできることはとても幸せなこと、、なのだけど、なかなか進まないのが私である。 夜になってやっと読書。今日から読み

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          2021.9.4 朝起きて、一杯の珈琲と何杯かの白湯と共に、一条ゆかりさんの漫画「砂の城」を読み始め、読み終わったらこの時間(夕方16時) とても暗くて、救われなくて、、それでも、沢山の愛が散りばめられているような物語だった。 フランシスが素敵で、彼の成長と共に私もまた恋をしてしまったな。 同じ作者の「プライド」もこの間読み終えたのだけど やはり救われない、、といつも思ってしまう。 ただ、いつも物語に出てくる登場人物が真っ直ぐで優しくて、気韻があって、私もこんな風に生き

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          2021.9.3 今日は昼の12時に起床した。 一度起きたとき雨が降っていて、父のオンライン会議の声が聞こえて、それを聞きながら二度寝したら変な夢を見た。 起きて顔を洗って、きつねうどんを食べて、父の会議の隣で本を読む。 今読んでいるのは、「春になったら苺を摘みに」。 母のお気に入りの本で、確か大学一年生の時に図書館で借りて読んでみたのだけれど、表紙の可愛さとは裏腹になかなか難しくて途中で挫折してしまった覚えがある。 多分、梨木香歩さんの本ということで、「西の魔女が死んだ」

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          書く

          石田ゆり子さんの「天然日和」を読んだ。 私は本をいっぱい読むけど、文章を綴ることが苦手だ。 小学生の時は、物語を作るのが大好きだった。 原稿用紙を渡されて、自由に書ける時間。 真っ白な原稿用紙に、頭から溢れた物語を紡いでいくだけで、何枚も何枚も書けたので、先生や周りの友達によく褒められたことを思い出すのだけど、、、 何故書けなくなってしまったのでしょう。 私は想像力が自分ではあると思っていて、考えることも沢山あるのだけど、それを文章にする癖がついてないんだなぁとしみじみ思