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文武一道
3月11日(水)
筋肉は男のファンデーション。
筋肉があれば感染しないというコロナのデマが発生して、
プロテインが買い占められないか不安な水曜日担当古澤です。
先週は重力を使った逆ダイエット法について紹介させていただきました。
私は身長こそありませんが、パワーには自信があります。
私とヘルドボール、ルーズボールをしたことがある人はわかると思います。
鍛え上げた肉体もですが、地球に生まれてよかった。
そう心から思っています。
文武一道
勉強もスポーツも全てはつながっていますので、
まずは基礎知識。
コーチングしている高校生達にも常に勉強は大事だと言っています。
少し力学について、物理学をお話しします。
知識のプロテインをどうぞ。
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地上では物や人の身体には重さがあります。
これは重力によって引っ張られているためです。
10㎏の物体にはたらく重力を98N(ニュートン)あり、
僕の体重では65㎏なので約640Nはたらいています。
しかし、これはあくまで地球上に立っている場合です。
この640Nの重力に対して地球にめり込まないように
床から同じ程度の力で押し返す
【床反力】
というものがあります(今後の重力と並んで重要なワードになります)。
この力と重力が釣り合っているため、人間は地球に立っていられます。
では無重力空間にいる場合はどうでしょうか。
無重力空間ではNBA選手のレブロンと小学生でも重さはなく、ゼロです。
しかしレブロンと小学生を無重力空間で押すと…
実は同じ速度で動かず、小学生よりもレブロンはゆっくり動きます。
これは物体には、そのものが持っている質量というものがあり、
質量が大きいものほど重力によってより強く引っ張られるため
重さが重くなります。
つただ立っているだけではその人が持っている重さでしかありません。
空中にいれば質量を地球が引っ張りますが、
床反力がない分より重くなります。
これが
【力を抜くと重くなる】
正体です。
アナログの体重計に乗った瞬間、
自分の体重を超える経験をしたことがありませんか?
女性では体重を増やしたくないとゆっくりと体重計に乗るという
無駄な抵抗をされたことがあるかもしれません。
例えば右足で体重計に乗ろうとして、左足を離した瞬間に、ヒトの身体は地面に一気に引っ張られているから自分自身の重さを超えてしまうのです。
まぁ厳密には床反力ですが落下中の体重は計測できないので便宜上
そう考えてください。
ですが、パワーの定義は
【1秒間あたりにどのくらいの仕事をしたか】
となりますので、いかに勢いよく重力に引っ張られたかが重要です。
つまり前回は力を抜いてとお話ししましたが…
膝がカクンと折れたように
【より速く重心を落下させる】
ことが逆ダイエットをさらに効率化するポイントです。
センターでの面取り、PnRのスクリーナー、ボックスアウト、
ルーズボール、スナップ…
色々な場面で使える技術だと思います。
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史上初の無観客取組をしている大相撲も
重力や今後お話しする床反力を使っています。
地面に足を付けて踏ん張りながらぶつかる力士はあまりいません。
今、無観客だからこそぶつかった時の衝撃音でその衝撃がわかります。
踏ん張ってぶつかっている力士とそうでない力士の音を聞き比べたり、
力士の重力の使い方に目を向けてみるのも面白いかもしれません。
次回は重心を落とす練習方法やコツを紹介します。
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