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女子アスリートの三主徴について

12月16日(水)
こんにちは。
急に寒くなってきましたね。
本格的に冬です。

こんな時は筋トレで温まりましょう。


さて今日は第6弾の女子アスリートの三主徴についてです。

この女子アスリートの三主徴とは摂食障害・月経障害・骨密度低下と言われています。


まず摂食障害ではLow energy availability(利用エネルギー不足)が生じます。

運動によるエネルギー消費量に対して、食事などによるエネルギー摂取量が不足した状態をさし、この状態が続くと、卵巣を刺激する脳からのホルモン分泌(黄体形成ホルモンなど)が低下したり、骨代謝などを含む身体の諸機能に影響を及ぼすと考えられてます。

この摂食障害は体重制限のある競技や審美系の競技の場合は過度な減食を長期的に行うケースがありますが、バスケットボール選手でも起こりえます。
経験がある方も多いかと思いますが…

「疲れて食べれない。」というのも摂食障害同様にエネルギー不足に陥りやすいです。
これは合宿などで経験した人も多いはずなので、普段から食べる力をつけましょう。


また、女性では容姿を気にしない人はいないこと、高校生ではホルモンバランスが不安定なため、体重減少やエネルギー不足が起こっていることもあるため注意が必要です。



次に月経障害についてです。
運動性無月経とも言い、これまでにあった月経が3カ月以上止まっており、それがスポーツによるものと定義されたものの事を指します。

主な原因は「Low energy availability」、「精神的・身体的ストレス」、「体重・体脂肪の減少」、「ホルモン環境の変化」などが挙げられます。

体脂肪率で言えば12%を切ると無月経となりやすいとの報告もあります。

あと多いのがPMS(月経前症候群:premestrual syndrome )も栄養に起因すると言われています。
PMSの症状としては
  身体の症状…頭痛、腹痛、吐き気、にきび、不眠、眠気など
  精神の症状…イライラ、集中力低下、作業効率低下、一人で居たくなる

などがあります。

最後に骨密度低下です。
イメージしやすいのは骨粗鬆症。
一般的には高齢者などに多いが、若い女性アスリートも生じます。

若年層の骨粗鬆症の原因は無月経(月経時に分泌されるエストロゲンの低下が骨量と関係しているため)が主と言われています。

また、カルシウムの摂取量が低下していることも要因の一つですね。


ここまでをまとめると…

適切な食事が摂れず、それでも運動することで足りないエネルギーがさらに不足する、体重が減ると、ホルモンのバランスが崩れ、疲労骨折や疲労感の増大、イライラ、さらに大きな怪我へという悪循環となるのでしっかり食べましょうよというお話です。

つまり、食事も大事なバスケの練習・トレーニングである。

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では本日はこの辺で。
寒くなってきたので風邪には気を付けてくださいね。


次回から⑦試合3日前からの食事について
をお送りします。

#ビープラスプロジェクト
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