インテリアコーディネーター2次試験の本質について具体的に解説します
※当記事はInterior Coordinator Salon代表 「Paul」のラジオ台本となっています。該当のラジオはこちらです。
当チャンネルでは、独学でインテリアコーディネーターを目指される方に有益な情報をお届けしたり、現役ICである私自身の経験を基にお話をさせて頂いています。
■テーマ
「インテリアコーディネーター2次試験の本質について具体的に解説します」
ということで、今回このラジオテーマにした背景ですけども
自分が2次試験を受験した時には、そもそも何をしていいかが解らなかった。
結局、そのまま独学で進んでいった上で2次試験は一浪しました。
なので、今年2次試験を受験される皆さんがなるべく路頭に迷わないように話してみたいと思います。
まず、この試験の本質なのですが
■本質について
皆さんにとっては2次試験ですが、ここで作成する図面は「プレゼンテーション資料」ということ。
それすなわち、お客さんに提示するための資料だという認識を持っておいてください。
この言葉を根底に持っていれば、適当になるとか、少々アバウトだとか、そういったことは思わないはずなんですね。
ただ、いきなりは上手に描けるはずもないので、そこは時間をかけて練習をしていきましょう。ということです。
では、次に「合格する図面」とはどういう図面なのかということを具体的に解説します。
■合格する図面とは
大きく分けて5点
・線の種類の区別をしっかりつけること
・設問に対して適切な答えができているのかということ
・設問に対しての書き漏れをしないこと
・動線がしっかり確保できていること
・着彩が雑になっていないこと
1つずつ解説していきます
①線の種類の区別をしっかりつけること
線の種類に関しては、まず細線、中線、太線、一点鎖線が特に大事で、これらは試験でチェックされる項目に入っています。当然、基本は中線になってくるので、まずはそこそこ濃い線を描き出せるように図面を描きながら練習してみてください。
そして、参考にするのは各問題集に付いている模範解答ですね。こちらをまず見て覚えましょう。
②設問に対して適切な答えができているのかということ
例えば、設問の中で「床の材質であったり、家具が明るい雰囲気の部屋にするためオーク材を使います」などの指定があったとしましょう。
そんな時にこげ茶色で着彩をしたとしましょう。明らかに「明るい雰囲気」とかそもそも焦茶とかで塗るとウォールナットとかの重厚感ある色使いになってしまう。
なので、こういったものも設問に対しての最適解とは言えないということですね。
③設問に対して書き漏れをしないこと
こればかりは本番は焦りますし、実際に時間も足りなかったりで仕方のないことなんですけども、採点側からすると一番わかりやすい減点ポイントです。
なので、例えば寸法を書き忘れているとか、家具名称や仕上げを書き忘れたとかなると、それだけでそこそこな減点が累積してきます。
結論、これらの小さなミスは誰でも防げることなので、極力0に近づけるようにしましょう。
といっても必ず2つ3つは書き漏れるので、極力気をつけること。
④動線がしっかり確保できていること
この試験では、最初に解説した「線」と同じレベルでこの動線も見られます。
人の動きをしっかり考えて清書するには、まずはエスキスである程度の家具配置をしておいた方がいいかと思います。
そして、テラス戸の前には大型家具は配置しないこと。
例えば、皆さんのお宅でも想像してほしいのですが・・・
ソファをテラス戸の前には置かないですよね?
なので、こういったミスはそこそこ大きい減点につながると考えられます。
⑤着彩が雑になっていないこと
着彩はついつい雑になってしまいがちなポイントです。
シャープペンで描いた実線はいい感じなのに、着彩でそれらをダメにしてしまうケースが結構多いんですね。
なので、私自身も毎日のように添削でお伝えしているのですが、着彩は絶対に気を抜いてはいけない場所ということを肝に銘じておいてほしいです。
とはいえ、基本は薄く、満遍なく塗る。これだけを練習していけば大丈夫です。
ということで、今回は試験に合格するためのポイントをいくつかお話ししてきたのですが、いつもより長めなので、まとめてみます。
■まとめ
・この試験は本来、「顧客に提示する資料」だということ
・線の種類の区別はしっかりと覚えて、描けるようにすること
・設問に対して適切な答えをしていくこと
・設問に対しての書き漏れをしないこと
・動線をしっかり確保すること
・着彩では雑にならないこと
これらをお伝えしてきました。
今日の夕方には2次試験のロードマップという製図解説の動画もYouTubeにUPしますので、よければ観てみてください。
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