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ゼロから始めた将棋教室が2023年を終えたお話

こんにちは、こんばんは。ポールです。

さてさて2023年も年の瀬となりました。
バタバタとしているとあっとゆうまに年末年始過ぎ去ってしまうので、簡単に振り返って行きましょうね。感想戦はいつだって大事、生徒にも言ってるでしょ。



2023年振り返り

①人員について

毎年春頃、季節の変わり目になると人の入れ替わりはあるもので。こればかりは仕方ない。
基本的にウチの教室の方針で「卒業」という区切りは設けていなくて、自身の判断に任せている。ここまでやったら終わりよ、というのは将棋には根本的には無いですし、細かい事は良いから好きなだけやってきなっていう方が好きなので。
それが仇になっている部分もあって、自身のキャパもあって受け入れ可能な人数も限られるわけです。それで今キャンセル待ちが発生してしまっているというのも事実としてあります。沢山受け入れたいというのは本音なんですが、今のやり方でいいのかなと悩む部分もあったり。

そんな感じなので空きがあっても即座に体験という形で予約が入ってくれる有難い状況にはあります。大変嬉しい悲鳴(限りなく悲鳴大きめ)でございます。
参加人数としては現状17名、子どもの人数は現状これが限界で、午後の大人のクラスならもう1人くらいいけるかなという感じ。前半の子どものクラスで体力の8割を費やすので、今は子供の数これで限界かなと。
(午後は皆様みんな熱心に取り組まれるので私も大変助かるんですよねー日々感謝しかない)



自分だけの手では、フォローしきれない部分もやはり出てくるので、年始から決めていた通り月一で誰かしらにお声がけしてお手伝いをお願いさせて頂きました。
毎回違う人を呼ぶことで生徒にも刺激になりますし、少しでも将棋教える人が増えたらいいなという意味も込めまして。
改めてお手伝い頂いている方々に感謝申し上げるとともに、これから教えに来てくれるであろう方々についても、気楽にお越し頂ければと思います。

②実施したこと

・既存資料の見直し
…初回の体験用プリントや恒常的に使うプリントの内容やフォーマットの見直しを実施。
体験で申し込みをしてくる方で、全く経験のない方と少し経験のある方で体験でもスタートの切り方は違うと思うので、細かいところの難易度調整。確認して分かり切ってるであろう内容を出して、折角の体験の時間を使うの勿体無いですし。
事前にスクール側で受付をして頂いた際の情報だけだと分からない事もありますし、その辺りのフォローということで。

・教室内でのミニ大会を実施
…生徒にも何か目標や標準を定めて対局をして欲しいなーという事で、教室内での大会を実施しました。結局のところ勉強をしたとしても、実戦で出す場面が無いと実力としてついてこないであろうという事での開催でした。

前々からどういう形でもやれないかなぁと考えてはいたものの、大会形式としてちゃんと実施に向けて用意も必要かなとー延々考えていたら時間が経って今季やっと出来たという感じです。

大会形式をやるにもそれなりの人数も必要なので、今のタイミングでしかできなかったんじゃない?という自分への言い訳をしておいて。
日付を予告して、賞状を悪筆ながら丁寧に書いて、賞品も簡単ながら用意して、今手元で出来る限りの準備はして開催を致しました。

皆様気を入れて準備をして挑んでくれて、大変熱戦も多く、見ていてハラハラする内容ありつつ楽しんで頂けたかなと思います。

・年末対局記録取り&フィードバック
毎年恒例にしております、年末11月終わり位に生徒同士の対局を記録を取って、その棋譜を棋譜用紙に出力して、局面図をピックアップしてコメントを付け、総括のコメントを書いてA4用紙でお返しをする年末行事を今年も完遂致しました。

人数分なので17人分ですね。仕事終わってから夜にやるので賞味2週間位かかりました。前回より明らかに人数も増えたのでどうしたものかとも思いましたが無事に終わってよかった。。

棋譜を取るにも人数沢山いるので、その際には応援に2名呼んで一気に対局の棋譜を取ってもらい、対局後の感想戦も一緒にやってもらいました。やっぱり人数いると出来る事が違う。。

そこからの作業は私の頑張りでなんとかかんとか。
とは言っても人数が増えた事で、部分的にやり方を変えて対応しています。
大きくは2つ。棋譜の手書き出力をやめてPCからの出力に変更。そしてAIによる評価値の添付です。

…はい、今まで棋譜用紙に私が手書きで人力出力してました。自己満足!すっごい自己満足。当時棋譜手書きで書きたいなーと思ったんですね。前は人数も今よりも少なかったんで、カフェで缶詰になりながらコーヒー1杯で一気に仕上げてたんですが、なかなかそんな時間に無く。さすがに効率優先で今回はPCからの棋譜用紙出力を可能にしました。


また1局分の評価値図の添付をすることで、棋譜全体の形勢を見てもらうという意図もそうなんですが、局面図を今まで3つピックアップしていたところを局面を2つに減らし、空いたひとつに評価値グラフ図を付与。
評価値の図を付けることで作業工程が単純に削減されたことで、数をこなす都合上意図せず作業スピードが上がる改善になりました。水匠先生マジ感謝。

そして無事に完成し(渡す当日朝4時まで作業してたので無事かどうかはさておき)、封筒に入れてお返ししました。その際には、教室をやっていることを色んな方々に話した際に頂いた棋書を私の独断と偏見で選び一緒にお渡しをさせて頂きました。教室が12/23だったのでちょっと早めのクリスマスプレゼント。

棋書は日々生徒らを見てきて、これがいいんじゃないかなーと思って選んでみました。ご提供頂いた方々には感謝申し上げます。こうして棋書が引き継がれていくわけですね。
内容が分からないところは答えるから何でも聞いてOK。とフォロー出来るのはこういう教室のメリットでもあったりしますね。

という感じで年末までいろいろこなすことが出来ました。
改めてお手伝い頂いた方々、棋書をご提供頂いた方々誠にありがとうございました。

初心者の気付き

2023年は色々と初めて飛び込む競技もありました。
今年は連珠と競技かるたですね。

飛び込むきっかけはさておき、全く畑の違うところに挑む感じでしたが、誘われた際の「初心者を楽しもう」という言葉に妙に納得を得てしまい勢いで参加をしている感じです。

また将棋で今は教える側にまわっていますが、将棋に関しては自分で勉強したり実戦でボコボコにやられながら棋力を上げていったので、競技としては初心者の時に教わるっていうことをしてないんですね。改めてそういう経験は積んでおこうという事ですね。

10月の中旬頃に連珠の名人戦が近所で開催されているという事で、友人のツテを辿り観戦させて頂いたのだが、
関係者の集まる中継の部屋に通され、大盤で日本連珠社理事長と連珠六段の藤田先生(@pie_co)に解説や継盤などで教わる…という場になった。
将棋でいうところの現会長とA級棋士に教わる感じですね。初心者に荷が重過ぎません?先生??

名人戦局面の変化図を検討中

連珠の勝ち方で、石4つ並べるのと石3つ並ぶのを狙う四三(しさん)という形がある。将棋でいうところの詰み形だろうか。

解説を回らない頭で必死になって聞いているのだが、

理事長「ここから、し、し、し、でここで四三でしょ。じゃあこっちからもし、し、し、四三あr
私「まってまってまってストップストップ(早口

いきなり詰みの局面からアクセル踏まれて行方不明になる私。解説陣はF1の爆速エンジン、こちらは気合でなんとか進んでる三輪車ですよ。流石に追いつけんと。搭載出来てる動力に差があり過ぎて吹っ飛ばされている。

その後藤田先生に大盤で検討という形で教えて頂いたが、「全然攻めが続くよ〜」と言われても手が広く、この自分の打ってる手が攻めになってるのか疑心暗鬼になりながら打ち進めていく。
導かれて進めていくと確かに勝ちになっている、ようやくそこでやってた事に気付く(全部はわからん)、くらいのレベル。ここまでで息も絶え絶えになっている。


改めて感じたのは、初心者めちゃくちゃ疲れるし大変だなぁと(苦笑)
有段者には見える手筋や詰み筋を、「えーとどこかなぁ」と広い手の中から色々選んだ結果の手なので、疲労度はそりゃ段違いですわと。
ではどうすれば見える用になるかと言えば、今回のように盤面で直接教えてもらうか、反復で問題を解いていくか等色々手段は人それぞれ。


やらなくていい手を無理に読んでいたり、説明で置き去りにされてしまうという事は、ウチの教室の生徒でも全然あり得る話なわけです。
意識はしてるはずなんですけど、つい説明の時に読み飛ばしてしまったり、当たり前じゃない?って思ってる手が生徒にとっては全然当たり前ではなかったりするわけです。

今回初心者の立場で勉強させてもらって、教える立場として改めての気付きと来年はもう少し丁寧にやらなきゃなぁと、気の引き締まる経験になりました。置き去りにされちゃうと悲しいしねぇ。

おわりに

今年は個人的にも年始からキツイ1年だったのですが、こうやって教室が忙しくあるお陰で救われている部分も大きくて、いつもご協力頂いてる方々に感謝申し上げつつ、来年もう一息頑張れればと思います。

あと三か月で5周年ですか。。なんか出来れば良いのだが。
まぁ日々無理せず可能な限りで、来年も頑張りましょ。
さてさて今年ももう少し。皆さま良いお年を。

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