まちこのGB 《第1章の7,8》 泰平の眠りを覚ます再始動
【1-7】 大丈夫よ、哀れな子豚ちゃん
笑い声で溢れていたご婦人たちが一斉に席を立った。皆がこれから夕飯の準備を始めるのかもしれない。
静寂が訪れた店内で、無言のまま見つめ合う真知子と朝霞がいた。
「……俺、言ったよね」
「何をですか」
「面接の時に、高いところだけは苦手だって言ったじゃん!」
なかなかの圧を感じた。でも、ここで引くわけにはいかない。私はコンサルタントなのだ。
「これはもう決まったことです。拒否するようでしたら、さっさと私の目の前から消えてくださ