超・共感力とHSP(敏感すぎる人)の考察
超共感力。
超と付くことから、ちょっとやそっとの共感力ではないことは
想像できるだろう。
「エンパシー(empathy)=共感、感情移入の力」に長けた人を
「エンパス」と呼ぶ。
私もその一人。
日本人は『察する文化』、言葉に頼らないノンバーバル・コミュニケーションを先祖から引き継いでいる。
そのため4人に一人はエンパスであるという学者もいる。
エンパシーにはタイプがある。
まず相手の感情を察することが得意であるタイプ。
察するのは感情だけでなく、地場の持つ感情、動物や植物の感情を
察するタイプのエンパスもいる。
中には身体の痛みを引き受けてしまうタイプ、その他にもあるかもしれないし、ミックスのタイプの人もいるだろう。
種類が異なるように、その力が強い人から弱い人までグラデーションの幅は広い。
私は感情を察するタイプ。
時に本人がまだ感じていない(気付いていない)感情を、代わりに引き受ける場合もある。
今でこそ防御したり、あえて使ってみたりと意識的に使い分けることもできるが、たいていは無防備であるのでいろんな人の思考や感情が頭の中や身体の中に<外から>入ってくる。
昔から「気がきく子ども」と言われることが多かったが、気をきかせるまでもなく「わかる」のだから当然と言えば当然だ。
カウンセリングの申込みがあった時、見ず知らずの人の感情が流れ込むことがある。
多くの場合は本人が気付いていない感情だ。
なぜだか分からないけど、朝からジワジワと涙が出てくる。
するとカウンセリングの申込みの電話が入ったりして、「この方の感情であったか」と気付く。
昔、鍼治療を学んでいた頃がある。
恩師は痛みを引き受けるエンパスだった。
患者さんに鍼を刺すと、その痛みが自分の身体の同じ部分に移動してくるというのだ。
患者さんの「治った!」と、自分の「痛い!」が同時に重なるという。
エンパス度ゼロの友人からこんな話を聞いた。
一家そろってエンパスのお宅で食事をご一緒した。
「醤油がほしいな」と思えば、言うより前に「使う?」と差し出される。
部屋の中が少し「暑いな」と思えば、「エアコン入れようか」と
次々に願いが叶うので楽で仕方ない、というわけだ。
エンパシーはテレパシーとは異なる。
テレパシーは事実を共有することであって、エンパシーは察するレベルだ。
時には”外れる”こともある。
またスピリチュアル好きな人には申し訳ないが、エンパシーは霊能力とは違うと私は思っている。
科学の崇拝者ではないが、最近の研究で共感力と脳の関係がわかってきたという話を聞いた。
そもそも共感とは、自分の身体で相手の感情や痛みをシミュレーションして感じ取るもの。すると自律神経に反応が起き、それを島皮質でとらえることができるというのだ。
ところで数年程前から、繊細すぎる人がクローズアップされ『HSP(Highly Sensitive Person)』が知られるようになってきた。
HSPはアメリカの心理学者によって付けられた名称で、病名ではない。
30年ぐらい前からその言葉は上陸していたが、日本でも一般化されつつあるようだ。
HSPの人とエンパスは対人面や感情面で重なる部分があるものの、大きな違いは環境に影響され、それが起因となるのではないかと感じている。
例えば機械音(冷蔵庫の振動や時のチクタク等)が気になって仕方なかったり、下着の繊維がチクチクするのが我慢できないほど気になるなど。
エンパスが<外から>の情報であるのに対して、HSPは自分の<内から>起きているところにも違いを感じる。
強迫性障害とまではいかないが、一度気になると”気にするのをやめられない”とまでなると生活に支障が出てくるだろう。
これらは病気では無いのでHSP自体を治療するのは難しいだろうが、HSPゆえに眠れないとか、うつっぽくなるという場合には対処療法で臨む選択肢もあると考えている。
医療での解決だけでなく、心理面からのアプローチ、場合によってはスピリチュアル面からのアプローチがあることを付け加えておく。
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True Colors <本当の自分へ戻るとき!>
神道映利(シンドウエリ)
erishindoh@gmail.com
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