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You were here


 以前にBUMPのこの歌が好き、と
誰かの投稿にコメントした時には書かなかった好きな歌がある。


 BUMPの好きな曲は色々あって、


 ギルド
 天体観測
 Hello, world
 記念撮影
 アンサー
 ラフ・メイカー
 ray
 花の名
 カルマ
 sailing day
 GO
 宝石になった日
 アルエ


とパッと思いつくだけでも
このくらいあるのだけれど、


You were hereも好き。



You were here

 車輪が回って遠ざけていく
 体と体遠ざけていく
 鼓膜に残る耳鳴りと二人で
 一人の夜に戻る
 信じられないくらいすぐ過ぎた
 頭の中は片付かないままで
 枕まで帰る 


 恋人と別れたことを勝手に重ね始める。


 君の声が聴こえた事
 まぶたの裏に光の記憶


 だんだん薄れてしまってもう全然匂いも手の感触も話してたことも、何もかもわからなくなった彼をまだ私は探している。


 友達一人には言っているけど、
親には、彼と別れたことだって、
なんかすごいこれからどうするんだとかなんとか突っ込んできたから勢いで言っただけ。


 他人にとっては、ただの失恋というかただの恋人との別れ。


 でも、わたしはあれから
なんだか自分でもわからない。


 働かなきゃと思うし前に進まなきゃとか勉強しなきゃとか、たくさんたくさん思うけど、何にも頭が働かなくなってしまったし、英語は全くわからなくなって日本語だってnoteを書いてることと、最近は少しなら活字を読めること、仕事中や家族の前など他人といる時はかなり気を張っているから普通なだけで、


 一人になったらまるで読めない。
文字が分解されてゲシュタルト崩壊していく様は少し乗り越えたけど、

 全然集中できない。


アニメのたった20分ちょっとだって
観ていられなくて気絶してるほど疲れる。


そして、暗闇が近づいて、
夜中一人でベッドに入ると、
やっぱり彼のことを思い出して
エネルギーをたくさん発して
寝ている間も疲れてしまう。


だからって、親とかメンターのお坊さんに元彼が忘れられなくて泣き疲れてるんですなんて言うほど子どもじゃない。


いや、noteに書いてるんなら、同じことなのか?


わかっている、アタマはしっかりわかってる。


生活と恋愛は分離せねばならない。
恋愛によって仕事ができなくなってはならない。
恋愛で身を滅ぼしてはならない。


わかっているけど、血肉を燃やして
疲れ果てるほどまだ私は彼に固執してる。


薄くなった彼の影を
まだ抱きしめている。



でも。そんな話を親や他人にそのまま言わないし、
失恋して仕事を休むほどのことはしなかった。ちゃんと、失恋してすぐだって仕事をした。頑張った。


それでも私は、
彼の存在を抱きしめている。


 まだ消えない消えないよ
 まだ輝いたままだよ
 でも いつか消えちゃう 
 消えちゃうよ こんなに
 今こんなに 愛しいのに


耳の中を通ってBUMPが鳴る。


 間奏に入ると、いつも
彼とのこと、周りの人に言われたこと、親に言われること、今の自分の気持ちが錯綜する。


 私、自分だけで答えを出さなきゃってずっと考えてきたし、きっと、世間的にはそれが正しい選択なんだと思う。


 でも、聞けなかった問いは、答えを探して彷徨っているの。


 お父さんもお母さんも、彼のこと
何も知らないままだったよね。


 泊まりに行くときに提出しろっていうからわたしが彼に聞いて、
教えてもらった彼の住所と電話番号。


 毎回、彼とデートするたびに、
言わなきゃいけなかったから
 彼の存在と行き先。


 実家を出れば自由なんだって
わかってるから私は自立したい。
経済的に自立するべきだって
私が1番思っている。


 でも、今の私はまだ、たった5時間働いて帰ってきたら、そこから疲れを感じてぁあ疲れたなぁ眠いなぁってなるまでに3時間、そこからある程度動けるようになるほどに疲れが癒えるまでにさらに2〜4時間、寝ても寝ても眠い。


お父さんのことはすごいと思ってる。

お父さんは、昔から休みなく働いてきたし前日何時に帰ってきても、仮に真夜中に帰宅してその1時間後には家を出なきゃいけなくて、その次の日もその次の日もその次の日も仕事や出張でも、倒れたこともなければ仕事もきっちりこなしてる。と思う。


土日に出張続きやゴルフや会食だって散々詰め込まれてたりしたよね。それも私が認識しているだけでもう20年以上。ここ1年くらいはもうずっとリモート仕事が多いけど。


だから、お母さんは、
私が疲れたって言うたび、小さい頃から

「お父さんなんか今日は1時間も寝てないわよ」

「お父さんはもう3ヶ月一切休みなしよ」

というし、

それでお父さんと比べないでなんて私が言うと、

今度は、同級生を引き出しに比べてくる。


でも、人って私それぞれに器が違うと思うんだ。


もちろん、体力にしても心の体力にしても、大きな器を持っている人は、文字通り器量が大きくて色々できる人なんだと思う。


それに、並々いっぱい、仕事やプライベートという水をいれたって上手に運べる人だってたくさんいる。


でも、私の器の容量は
本当は昔から大きくないし、
並々いっぱいなんかしたくないけど
フツウの人、周りの人と同じことをやるだけでも私の器はあふれるの。


私すごく苦しくて苦しかった。


ずっと、でも、
時間をかければできるって、
みんなよりできないなら、
みんなより時間をかけてでも
同じくらいできるように、


年齢を経て、そのうち、人より時間がかかるなら人より先に始めよう、とか。


そうやって自分なりに、できないなりに、人並みに見えるようにしてきただけ。


ずっと水面下でバタバタして、
時に溺れそうになりながら、
必死に足掻いて足掻いて進んできた。


でも、もう、2度も倒れた後、
それでもなんとか大学院修了っていう目的地Aまでは頑張って

でもその先にまだまだ頑張らなきゃいけない道があるって急に長い長い先の見えない就職人生が見えて、
もう私は泳ぐのをやめてたってしまったの。とまってしまったの。


とまってしまって、もう同じ道を
みんなと同じペースで進んでいるように見せるのは難しくなったけど、

アルバイトで無理せずに少しずつ進むっていうのは、そうだな、水泳で言えば
浮具かビート板を持った状態?

親元で、少し楽に進める形にかえて
それでも止めた泳ぎを再開したの。


たまにジタバタし過ぎて溺れながら
たまにやっぱり立ち止まりながら。


でもさ、人生って、どこがゴールか
わからないじゃない?

どこがゴールかわからない中で
ジタバタ泳ぎ続けながら先の道を考えなきゃいけない。


そういうものなのはわかってるの。


 何度も、もう泳ぐのをやめようかなって沈んでいってやっぱり苦しくなって沈みかけた自分をもがいてなんとか浮上させて生きてるわけ、、


 彼のことを整理したようで整理できていない私は、多分今プールの中で出会って、水底に沈んでいった過去を、彼を、見つけようと下に下に潜ろうとして、でも、浮き具のおかげで生きてる私は潜れない。


 たまに彼のことをすごく思い出すのはやっぱり夢の中に近い、真夜中で
真っ暗だから全部暗くて水底が近く見えるだけ。


 そういうの全部わかってるんだから。


 でも、水泳っていうのは、
結局手取り足取りされたってなにされたって注意されても叱咤されても
私自身が泳げるようになるまで時間をかけて練習するしかないでしょう?


人生だって、みんなはどうとか、
こう生きた方がいいとか、本当ならもうみんなは平泳ぎくらい楽々泳げるくらいなのよなんていわれても、
もうバタフライでスイスイ泳ぐ人がいるんだからって言われたって

もうメドレーで400Mをすいすい泳ぐ人がいるのよなんて言われたって

そんな人と比べたところで私は泳げるようにならないんだもの。


 そういうものじゃないの?私はまだ溺れてるの。


まだ自分の人生の泳ぎ方を何一つ
身に付けていない。


倒れた時、それでも私は
大学院生活のことを真っ先に考えていた。強かったんだよ。まだ。


 あんなに体が叫んでいた
 心臓が何か訴えていた
 拾った紙吹雪一枚触れたら
 化石みたいに喋る


 私はまだ、彼のことも整理できていないの。わかってる。先に進まないと時間は止まらないって。目の前のやることはどんどん増えるって。
 だから私、無理しない程度にだけど
働いているし、いろんなことにも挑戦してみたりしている。



でも、彼はまだここにいる。
私の頭の中に。

それで私、整理しなきゃって
たくさんたくさん、言いたかったこととか何を思っていたのかとか、どんどん言語化してみた。


お母さんもお父さんも、
私が彼と付き合い始めた時のことも
別れた時のことも、何も知らなかったけど、だって言ってないしね。
仕事のこと考えなきゃいけないの
わかるけど私まだそんなに
体力も心のエネルギーも
充電の満タン値が増えていないんだよ。


 ママ友さんとかには、
何にも相談してこないとか言ってるみたいだけど、

 携帯あれば電話帳の友達リストをチェックし、当時好きだって人とのメール全部チェックされ

友達との交換日記も私の日記も、もらった手紙も書いた手紙もチェックするような親に、


Twitter始めたら、それを知ってわざわざTwitterアカウントログインして、私のアカウントとパスワード見つけ出して自分のアカウントとしてログインして自分のスマホで私のアカウントにログインする形でチェックするような親に

わたしは何も話さないよ。


話さないに決まってるじゃない。


だってお母さんは、
高校生の時のわたしの片思い中、
好きな人とのメールのやりとりを勝手に全部チェックして

成績下がった時に急に
「くだらないことにうつつ抜かしてるから」っていったし、


わたしは真剣に全国大会目指して練習してきて、確かにわたし自身は気持ちが怠惰だったとあの時から思ってるけど、

そんなわたしの部活の姿
6年間一度も見たことなく、
練習だって観たこともないくせに
引退の大会で初めて予選負けして、
悔しくて仕方なくて家帰ってきてから引きこもって泣いてたら

「自分の練習不足じゃない」って
吐き捨てたじゃない。



 高校生の時の恋愛しかも片想いなんて、たしかに今考えるとどんな顔だったかも名前も思い出せなかったりするし、いま顔見てもなんで好きだったかわからないから「くだらない」けど、あの時の私には「くだらな」くなかったよ。



 小さい時から
お兄ちゃんと、お兄ちゃんの友達と、
弟と、わたしの友達と
わたしを比べるような発言しかしてこなかった。


 わたしに対してだけじゃなくて、
お兄ちゃんにも弟にもそうしてたけど、
 
 お兄ちゃんは地頭が良くて
お父さんもお母さんも、
お兄ちゃんは賢いって言ってた。


 弟は要領良くて器用で、
1番年下だからかわたしから観たらやっぱり可愛がってた。


 こんなん、ただの嫉妬なんだろうなって大人になったからわかるよ。


でも、わたしは小さい頃から、

人より何もできなかった。

人の何倍も不器用だった。


周りの子とはちょっと違った。

みんながすっと理解することをわたしは全く理解できないで、わたしなりに時間をかけて寝る間を惜しんで何時間かけても何ヶ月かかっても理解できるようにしてきた。


小さい頃からそうしてきたから、
自分が落ちこぼれの部類であるという強い意識が小さい頃からあるから、


周りの人と同じペースで生きられるようになるべく頑張って先回りして色々やってきた。



けれど、ずっと頑張っていないと、ずっと気を張っていないと、少しでも怠けたら私は周りの友人達の姿が見えなくなるほど落ちこぼれる。


わかってて、それでも休みたかったから新卒の時、仕事を辞めてきた。



わかってて、べつに同じ道をどれだけ早く進めるかの競争じゃないやい!って思えたからわたしの進めるペースでわたしにできる範囲で、楽しく生きられる程度を26〜27歳で
やっと見つけ始めた。
それは、全然オトナな自立した道ではまだないけれど私は高校生大学生でみんなができることをできないならその時に戻ってやらなきないけないの。


既卒からここまでくるのにまる3年かかった。それはやっぱり周りの人より成長が遅いのかもしれないけど、

そんなの比べなくたっていいじゃんよ。同じ人生を目指してるわけじゃないんだし。




おかあさんがわたしにいっているのはみんなはもう遠泳競争でずっと先に行ってるわよ、あんたは置いてけぼりの落ちこぼれよってことだよ。

でも遠泳って、人生って速く泳ぐこと、速く行動することが目的じゃないでしょう?


ねえ、違う?


 わたしはお父さんにもお母さんにも
生きてるだけでいいんだよって言われてるような感覚は一度ももらえたことがないし、生きてる価値なんかないってずっとそう言われてる気分だった。


最近はもういい年になったからそんなふうな考え方に囚われるのはやめたけどね。


 お父さんがどんなに働けようが、
どんなに体力あろうが
みんながどんな人生歩んでようが、
わたしの知ったこっちゃない。


わたしは彼らを目的にはきていないから、目標にもしていないから。


あくまで、いい大人として
精神的に経済的にはやく
自立しなければという使命に
駆られているのに動きだせていないという自分の葛藤と闘わなければならないだけ。


ねえ、そうでしょう?


 わたしはまだ、彼のことを握りしめている。やっと前より少し距離を置けるようになってきたところなの。


 だからわたしはまだ、
You were hereを聴いてしんみりしちゃうところでわたしの人生はまだそこなの。


彼のこと片付けながら仕事のこと探してきたけど、結局まだ進めていないから。




 伝えたかった事 伝わったのかな
 伝えたかった事ってなんなのかな
 君の昨日と君の明日を
 とても眩しく思う。
 出会えば必ずさようなら
 そこから伸びた時間の上
 また会いたい 会いたいよ
 もう会いたい 会いたいよ
 君がいるのにいないよ
 君の昨日と明日に僕もいたい
 lalala...
 もう消えない消えないよ
 そこから伸びた時間の上を歩くよ
 すべて越えて会いに行くよ


 消えたいから答えを出してしまった方がいいってわかっているから、
もう少し私には時間がかかるんだって、周りの人よりできない我が子をわかっているなら、おまえはできないって言い続けてきたほどわかっているのなら、もう、周りの人と同じペースで歩く必要ないって私はもう割り切りたいからもうわたしには何も期待しないで。これも勝手なわがままわかってる。



でも、なんでできないの?みんなは、やってるって言われると27歳の今でも、苦しいよ。


やっぱり無理だよ。


みんなが通ってきた道を
私が通らずにひとっ飛びにはできないの。


みんなが中高生の時に通ってきたはずの道を通ってないのなら私にはその道を通る必要がある。


すごく遅いけどわたしは今そういうことをしているんだからそれでも彼は帰ってこないけど。

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#人生

#親子問題

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