今観たい映画:映画豊作!


 2023年は、iPhone内で観た(U-NEXT等)のが、2本。劇場で観た映画が5本。計7本映画を観た。あまり観られなかったほうである。

 2023年末頃から、2024年の新春は、映画豊作だ、観たいものがありすぎる、と思っていた。



 12月以降に公開予定だったもので、既に上映中のもの、公開予定のもの合わせて9つはある。

 そのうち、観にいったのは宮崎駿監督のとあの花と、それからやっと正欲。


①君たちは、どう生きるか。

 2023/7/14公開
 2023/12/11鑑賞

 老兵の一撃、って感じだな、って感想を見つけたのだけれど、それが1番しっくりきた。

 前評は、すごく良かった!と意味わからない!に、二分されている感じがしていたけれど、ここからは、わたしの感想。

 すごく良かったというほどのものはないけれど、意味がわからないというほどでもなくすべてにおいて解釈を見ているものに委ねていて見ているものの見方とか、どんな人間性かとか今どういう状況の生活をしているかとか、そういうもので見解が変わるようなものがある気がする。
 母が亡くなって母の妹?と再婚する父がイチャラブするシーンは、拒絶とコンプレックスを突きつけられるような感じはしたけれど。
 戦争は、君たちはどう生きるか、など関係なく人員動員され、火の粉に追われ、命が奪われていくけれど、戦後の世界は、そこから立ち上がるかは、現代は、すべて自分がどう生きるか、どう受け取るかにかかっている、よくわからないという不合理を受け止めるかどうかすら私たちにかかっているみたいな感じかなと思った。


②あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。


 2023/12/8公開
 2024/01/15鑑賞

 泣きすぎて立てなくなった。配役がパーフェクト。水上くんは、こういう戦争の時の若い男の子の役とか精悍な男性の役がすごく似合うし、独特なセリフ回しとかも、戦争に行くあの頃いたであろう若い男の子、という感じのイメージにピッタリ。今の若手俳優で、戦争映画やって彼の右に出るものはないくらい。正直観る前から結末はわかってたけど、それでも泣いた。水上くんが良すぎて。
 福原遥ちゃん演じる女子高生が、戦争知らなさすぎだろ、当時の兵士たちに向かってそんな言い方ある?とかいう批判?は前評判で目にしていて、確かに日本の普通の学校教育をまともに受けていたら女子高生としてはあまりにものを知らなさすぎる、と思ったけれど、あれは映画だからさ、彼女は、「戦争や過去の歴史にに無関心な若者」というもののペルソナ的な存在として描かれていると思ったら、わたしはしっくりきた。
  仮に彼女が本当に知らなかったとしても、知っていたけれど受け入れられない子として描かれていたとしても、または知っていて本当はわかっているけれど、受け入れてはいけないと思っている子として描かれていたとしても、突然過去にタイムスリップしたあの時代の価値観や刷り込みを持たない女子高生に「特攻なんて無駄死にじゃん」「何のために戦争してるの?」といった言葉を言わせることで、戦争は2度と繰り返してはならない、というメッセージを目立たせて、また、なかなか、戦争を生きた方々が亡くなってきてほとんどいなくて、戦争を自分ごと、にして考える機会が少なくなっている私たちに、タイムスリップして当事者になった彼女を、映画で観て、感情移入したり、彼女の立場になって観ることで、自分ごとにする時間を与えられているのかも知れない、とわたしは感じた。
 正直、わたしが小中学生の時に比べたら、今の日本は、夏に戦争をテーマにしたテレビ番組や作品が少なすぎると思う。昔はもっと、戦争を経験した方に取材に行ったり、あの頃の戦争の映像が流れたり、戦争をテーマにしたドラマが必ず8/15にあった気がするのだけれど。
 そういうのが減ってきてしまっている今、「泣かせる」方向に確実に持っていくために作って、最後まで観させる、若い人気キャストを入れて映画化して若い観客を寄せるごとに意味があると思う。
 原作をまだ読めていないので、原作と映画がどの程度違うのか、原作通りなのか、わからないのだけれど、映画の効果で、汐見夏衛さんの原作の売り上げも伸びているという。それでいいんだと思う。映画をきっかけに原作を読む人が出る、映画をきっかけに映画を観ていた時間だけでも戦争について考えた、映画を観たあとロケ地巡りをした、映画を観て、実際に戦争を伝えるところへ足を運んだ、そういうための映画であったかなと思うし、
 わたしは映画を観ていて、当時も今も、誰かが誰かを好きになったり、美味しいご飯を作って誰かに食べさせてあげたいとか、もし戦争がなかったならなりたかった夢があるとか、そういう根本的な人間の生活とか夢とかは変わっていないはずなのに、戦争はそういう日常を、そして「○○になりたい」という夢でさえも、変えてしまうんだなと思った。個人的には彰が、戦争がなかったら教師になりたい、と言ったシーンが大変に印象的で1番良かった。



③正欲

 2023/11/10公開
 2024/02/06鑑賞
 朝井リョウ氏の本を読んでから観に行きたかったけれど、映画のスケジュールを観たら終演しそうだったのでもう読まずに映画を観に行くことにした。あの花と一緒。あの花もまだ本は読んでいない。他にやりたいことも行きたいこともあったし推し活もあったし、観たい映画もたくさんあったし何より、U-NEXT観られてないしで内容知らずに観る予定に入れていなかったのだけれど、テーマを知ってみたい!と思ったので近くでまだ上映しているところを調べた。なんとか、そう遠くないところに見つけたけれど、近くはなかった。


 観た感想を書こうと思ったけれど、これはなかなか難しい。原作とかなり違うということも見たので原作を読んでみたいところ。個人的には、新垣さんや磯村さん等の登場人物の性的嗜好等より、わたしは教育者の端くれだし、不登校を否定するつもりはないんだけど、子どもたちがやりたいからってYouTubeで小学生のチャンネルとして顔出しして家の中も映してしまってる稲垣さんの奥様、山田真歩さん演じる寺井由美の考えがわたしには受け付けなくてそれが一番感想として大きかった。不登校のお子さんを持つお母さんとかなら、わかるのかな、、?


 1番良かったと思うシーンは、新垣さん演じる夏月の両親が、はじめてのおつかい的な番組を観ていたのを、夏月がチャンネルを変えたシーンだったかもしれない。なぜだろう…?でも観終わった後、もう観る前のわたしではなくなっていた。わたしたちは、本当に多様性という言葉がなんなのか、わかっているのか、他者は結局のところ分かり合えない。性自認も、性的嗜好、フェチ、考え方でさえ、本当のところ誰しも理解し合うとか許容し合うとか否定しないとかも難しいんだろうね。でも、犯罪を犯してしまうか否か、一線を超えてしまうか否かは、全く異なる。
 村上春樹の思想をどことなく感じた気もする。



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④夜明けのすべて

 2024/02/09公開予定


 映画化するずっと前から司書の先生は読んでいた。瀬尾まいこさんは、『そして、バトンは渡された』も『あと少し、もう少し』も読みたいなと長らく思っていたがついぞ読まずにここまできた。で、『夜明けのすべて』も昨年から読もう読もうと言いつつ読まずにきてしまったが、映画公開直前になるということで年末に図書館で借りた。本当は、帰省中に読みたかったけれど読む余裕などなく結局返却する前に読み始めた。
 非常に良かった。何か特別な事件や出来事が起こるわけではない。小さな会社の社員2人、周りから見れば、若くていいね、と言われるくらいの年齢の2人、ちょっとおせっかいすぎる美紗と、やる気がないように見えている山添くんが、その2人がひょんなことからお互いの持つ大変さの欠片に気づく物語。正直この映画は、内容を全く知らない時からキャスティングを観て、カムカムの2人だ!絶対観る!と決めていたけれど、映画のフライヤーでそのあらすじをみて絶対観る!となり、その前に小説読んでおこうと思って読んで、「良質な作品を知れた絶対映画観る」となっている。上白石萌音さんが、松村北斗さんが、あの2人の機微をどう演じるんだろうと楽しみ。上白石萌音さんに関してはあまり声をあげるイメージがないから新鮮な気がするけれど、松村さんはキャスティング観た瞬間に、ああ、確かに山添くんっぽい、と思った。楽しみである。

舞台挨拶の一般観覧、先着だったのを2/5に知りました。行きたかったな。


⑤風よあらしよ

 2024/02/09公開予定

 これは、正欲を観に行ったキネカ大森で宣伝を見て吉高由里子さんなら観ようと思った作品。
 関東大震災のころ、結婚制度や道徳制度に異議を申し立て真正面から向き合った女性開放運動家・伊藤野枝を、現在の大河ドラマの主役吉高由里子さんが演じるとのこと。

 吉高由里子さんは、ファンというほどじゃないが個人的に好きなので、観に行くことにした。なんというか、大森の映画館で観たフライヤーと、映画の始まる前のシネアド(映画前の宣伝CM)ですごく目を引いた。

2022年にNHK BSプレミアムでドラマ化していたものらしい。U-NEXTに配信あるかな…これも、原作があって村山由佳さんの作品。読んでから行きたいけれど無理そうかなあ。


⑥UVERworld 男祭り

 2024/02/09から劇場公開

 これだけ毛並みが違うけれど、UVERworldはファンとまでは烏滸がましくて言えないし、実のところNissyやらすみっコぐらしやらEXITやらでいっぱいすぎて未だにLIVEに行けたことがないのだけれど、好きな歌が結構あって、ライブ行きたいなと思って調べた時のライブがちょうどこの男祭りで、行けないなあってなっていたものだったから映画館でやってくれるなら観にいこうかなって。Dolby Atmosの映画館での上映っていうのもいいなと思っている。上質な音や映像でのライブ映像鑑賞はいいしね、まあでもまだ観るか迷い中

そっか情報追えてなかったけど昨年末にすでにシアターライブしてたんだね。


⑦52ヘルツのクジラたち

 2024/03/01公開予定

 これは、あの花を観に行った時に映画館に置いてあったフライヤーを手にして、「観よう」と思ったもの。この作品も町田その子さんの、本屋大賞受賞作が原作だから見に行く前には読みたい。内容はまだ知らないけれどフライヤーの裏を見て傷を抱えて東京から移り住んできた女の子が、虐待で声が出せなくなった男の子と出会い…というところまで読んで、「この〈52ヘルツのクジラ〉の鳴き声は、あまりに高音で、他のクジラたちには聴こえない。だから、世界で一番孤独なクジラって言われてるんだー」という、表現を観て絶対観たいと思った。
 次に紹介するノルマル17歳。も含めて、正欲、夜明けのすべて、52ヘルツのクジラたち、はわたしの中で同じ系統の作品。今こういう映画がすごく観たいんだと思う。



⑧ノルマル17歳。


 2024/04/05公開予定
 ノルマル17歳。も、確かあの花を観に行った時映画館で見つけたフライヤーで観ようと決めた作品。原作とかはまだ何も知らないけど、見た目も行動も派手なギャルの女子高生と、成績が良くて進学校に通う真面目な女子高生。2人にはADHDという共通点があった。「普通のものさし」で見ると、彼女たちは問題児。そんな「普通のものさし」で生きづらさを感じている彼女たちが、「普通」から脱出し、「本当の普通とは何か」へと目ざめていく、という内容とのことで、お金がなくて通院できていないので診断書を出してもらったわけじゃないけれど、DSM-Ⅴなどの検査でADHDだろうと出ていて自身でも自覚しているわたしにとっては、このテーマの映画なので観たいと思った次第である。世の中にはADHDの診断がつく人が増えていて(もちろん以前は、ただ出来の悪い人、落ち着きのない人、などだったのが表明してきたにしても)、私から見たら、「その程度の落ち着きのなさとか、おっちょこちょいでこの人はお金があるから診断がつくのに、わたしには診断がつけられない、病院に通えないから」と思って、この今の世の中でなおのこと生きづらさを感じているのだけれど、この映画が、どのようにADHDを見ているのかに関心があるので観に行く。

⑨劇場版「ブルーロック」

2024/04/19公開予定

 正直、ブルーロックは漫画があるのは知っていて、サッカー漫画なのも知っていたが、その程度で、まあいつか読みたいかなくらいだったし、アニメもいつか観るかな!漫画次第とか思っていたんだけれど、主題歌にNissy× SKY-HIが決まって、当然、Nissyファンのわたし、観に行くことを即決。とりあえずアニメを全部観なければならなくなった。でもさ、今U-NEXT、2ヶ月何も観られず放置からの、朱蒙はいまだに観続ける余裕がなくて中断していま、アニメ風都探偵を観ていまして、ちなみに昨日、好きだったドラマ「ファイトソング」も配信見つけたから、しばらく朱蒙に戻れなさそう…ブルーロックがU-NEXT配信しているのは見つけたので、映画までに観ます。

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 観たいものありすぎて観きれないだろうから排除してたけど「カラオケ行こ」もちょっと気になってます

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