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ひとり旅の醍醐味


 札幌に着いてもうすでに3kg4kg太った気がする。


 まだ、札幌到着から、8時間あまり。



 海老そばたべて、スタバの新千歳空港限定フラペチーノ飲んで、クッキーとホテルに着いているフリードリンクを少しいただいて、それから夜ご飯にスープカレーも食べた。
 この後時間をあけて無理じゃなさそうだったら締めパフェ食べたいのが本音。

 本当を言うと、スープカレーの時点で結構お腹いっぱいに近い(腹8分以上)だったけれど、どうしても食べたかったというか、食べたいもの、行きたいところがたくさんあって、色々考えた上で今日スープカレーを食べる決断をした。


 案の定、食べている途中で、腹十二分くらいになって、これはちょっとご飯を食べきれない…と思った。このくらいのスープカレー量を、お腹が空いている、または標準、くらいの段階で食べたら、私なら15分とかからないくらいなのに、1時間かかったあたりに食べ過ぎを感じる。


 札幌の近年のブーム?締めパフェ文化は、ありがたいことに、むしろ夜18:00頃からお店が始まって23:00とか24:00までやっているところが多い。


 夜ご飯を食べてホテルに戻ってきて19:30。


 少しゆっくりするとしよう。そう思って、noteを開いた。今日はどこも観光しなかった。しなかったというよりできなかった、


 飛行機から降りたのは11:30頃
 海老そばのお店に40分ほど並んで食べはじめたのが12:30くらい。
 それを食べ終わってお店を出たのが12:43

 新千歳空港のスタバに行ったのが13時前後。

 中心地まで出てくるバスの切符を買ってバスに乗ったのが13:30くらい。札幌まで1.5時間、


 観光プラザに着いたのは15:30過ぎて、携帯の充電を少しさせてもらってホテルに辿り着いたのか16:30すぎ。まあ、ここまでは荷物を持って歩いてたわりに頑張った。


 で、チェックインしてウェルカムドリンクいただいたり鞄を整理したりして気付けば18:00になっていた。


 あれあれ。そうして夜ご飯をなんとか食べて、またホテルに戻ってきたのが19:30。

 2泊3日、明日の夜はライブだから、ライブ以外の観光は、今日のお昼から夜、明日の朝からお昼過ぎ、そして帰る日の朝から夜までで実質2日分くらい。

 まだまだ北海道の美味しいご飯はたくさんあるし、行きたいお店も行きたい場所も、予定している観光スポットもたくさんあるのに時間は気付けばどんどんすぎていた。


 これじゃ、ライブ参戦旅行じゃなくて、

 食い倒れツアーじゃないか。


 これも、ひとり旅のいいところ。自分さえ問題なければホテルだってわりとお安く泊まれた(元々はオフィシャルホテルの当選を願っていたんだけど、当たらなかったので安いところにしたけれど、部屋が清潔で普通にビジネスホテルって感じの程度で、なんならビジネスホテルの中でもアパ一人分とかより広めで、アイマスクもウェルカムドリンクも、置いてくださっていて4000円しない値段で取れたんだから最高。)


 まさか、自分が、新幹線や夜行列車、鈍行の旅を差し置いていきなり飛行機札幌ひとり旅をするなど、3ヶ月前は、思いもよらなかった。


 20歳の時の友人たちとの夜行バス京都旅、そして先日の高速バスで行く箱根ひとり旅、ときたら次に自分が(親との旅行ではなくて)行くなら、寝台特急とか、鈍行電車とか、せめて新幹線とか、そういうものを考えていた。


 海外に住んでいたし海外旅行も頻繁に行ってたから幼少期何十回どころか、何百回レベルで載っている飛行機。でも29歳にして、初めての格安航空、初めてのひとり飛行機旅。


 持病もあるからやっぱり少し心配だった。


 コロナ前は母がよく一人で海外旅行に行っていたし、友人や家族と行けば、絶対100%、120%楽しい!だけで済むわけじゃないのもわかっているけれど、ひとり旅はやはり不安がある。

 それは命の危険から、ちょっとしたトラブルまで大小さまざまだけれど、私にとって1番不安なのはおそらく、

ADHDの素質が作用することにより、

予定時刻に起きられないのでは
予定時刻に起きても予定通り準備が終わらないのでは
予定通りに準備が終わって予定通りに家を出ても間に合わないのでは
といったことと


そもそもその特性によって、
時間通り、とか時間に沿ってのほかに、
ちょっとした手続きが何もかも苦手ということだ。

例えば旅行に行く何かのきっかけができて旅行に行こうと決めたとする。

そこから、ホテルを取らなければならない、バスや電車や飛行機のチケットや切符を時間を計算して予定を立てて予約せねばならない、それらの手続きには、できうる限り抜かりないように気をつけなければならない、そして、必要なものを考えなければならない、期日までに支払いをしたり確認をしたり、今回の場合だと帰りの飛行機のチケットをとったあとに座席を指定したり、行きと帰りで違う航空会社だとそれぞれに確認をしたり、ホテルは、ひとつとってもそれがまた料金が変わったり、仮押さえしておいたり、キャンセルしたり、支払いがいつまでかすべて把握しておいたり。


そういう諸々を日々の生活の中で計画を立てなければならないのがたまらなく私には辛いのだ。旅行が好きな人というのはきっとそうした計画を立てることこそが楽しいんだろう。


でも、私には苦痛だ。どこでもドアが欲しい。

それらが終わっても、今度は、旅行に必要なものを書き出して足りないものは、買っておいて、準備をして、下着や服や化粧品類やそうしたものもなん着ずつと準備して、足りなかったら事前に買い足しておいて、お金もいくらくらい必要か概算して準備しておいて、当日乗る飛行機は何時?そこから逆算して電車は何時?家を出るのは?起きるのは?と、結局、旅程そのものが行き当たりばったりでも細かく計画を立てておく必要がでる。

旅行の前日には、それらすべてを確認して、大丈夫、と確定してから早めに心身を休ませる必要もある。

それらが、ずっと休みで何もない日常にあるのならまだしも、


仕事をしたり、出かける予定があったり、トラブったり、そういう日常の中であるから、私にとっては非常に苦手なのだ。


非日常が苦手な特性の者には、
こういう、予期せぬ事態を予測しておく、それでも予測不可能だったことが起きてもパニックにならずに対処し旅そのものを楽しむ、とかそういうのが含まれるから旅は苦手なのだ。


経済的にも、通院する時間や気持ちの余裕にも余裕がなさすぎて一向に診断をつけてもらえるところまで行っていないのだが、


DSM-Ⅳや、WAIS検査を経てADHD特性があると、確定した私には辛いことなのだ(ちなみに世の中の人たちでこうした検査を受けたこともないのに発達ですとか、発達っぽくてという人は私はみんな嫌いです。ちゃんと勉強してからこい。私は少なくとも教職課程を含めて自分でも書籍や論文も読んで勉強してきた)


旅が好きだという人はおそらく発達障害ではない。


まあ、そんなこんなで、20時を過ぎてやっとホテルで落ち着いた私だけれども、


昔から家族で海外旅行や日本への一時帰国で、飛行機にしょっちゅう乗っていて飛行機自体に乗り慣れていたこと、電車通学や電車通勤のおかげで、電車に乗っていくことに慣れていたこと、


家族が計画した旅行の他に友人任せなところはあれど、友人たちと20歳の時に京都旅行を経験していたこと、北海道遠征のおよそ4ヶ月前に箱根ひとり旅を行ったことで、(実はその時もホテルをとる何もバスを取るのにも苦労はして母に多少手伝ってもらったりはしたもののほぼひとりで行い、計画はすべて自分で立てて)29年間の人生で初めて一人旅をしたこと、2月頭に仕事のためであったが初めてビジネスホテルに自分でとって予約したこと(今回のホテルや飛行機も母に言われるまで何もしていなかったし、どうやって飛行機を探す、ホテルを探すみたいなのはやはりわからなくて母が手伝ってくれたり教えてくれたのもあるけれど)飛行機やホテルをとって、支払って、

そして今回は実際飛行機に乗ってちゃんと来られたこと


そのひとつひとつが、わたしの中で確かな経験になっていたし、


幸運にもなぜか、タイミングが合って
いきなりひとり旅ではなく、過去に友人や親と旅行をしたことがあって高速バスを使ったり飛行機に乗ったりしている経験があり、箱根にも北海道にもきたことがあって、

その上で、ひとり旅となったのは、良かった。


行ったことのない地に、行ったことのない交通手段を使っていくというのは、もっと怖いものだと思うから、

(実のところ、海外住みの経験があって海外旅行にもしょっちゅう行っていて、高校時代には海外留学もあって普通のJR線、東急線、みたいな電車やバスを除けば、新幹線、飛行機、高速バスの中で最も乗り慣れている(回数が多い)のは、飛行機であったのも良かった)


確か、高2の海外研修のときは、私ひとり高2であとは高1だったけれど、飛行機で成田空港について荷物検査の時に、物の場所がわからなくなってパニックになって、他22人を少し待たせたし先生たちを騒がせた経験もある。
そのくらい本来抜けてる人間なのだ。その私が、こうして(もちろん母に情報を得たり、当時と異なりスマホがあってなんでもこれで叶うという大きな差があっても)ひとり旅できるようになっている、というのは、大人になった、と最も実感できることだろう。


なにせ、最寄駅から家までの道で迷子になって騒ぎになり、最寄駅から学校までの道で迷子になるから中学入学後1ヶ月弱ほど担任の先生が毎朝最寄駅に迎えにきてくれて、

水泳大会に行けば水着を置いて帰り、
体育記録会に行けば靴がなくて母に届けてもらい、学校の行事で横浜駅待ち合わせと言われたら、集合場所がわからなくて迷子になってクラス44人を待たせて先生たちがゆかまる大捜索になる、というくらい、

そして、待っててと言われたところで待っていられなくて歩いてしまって余計に迷惑をかけたりとたぶんに漏れずADHD特性なのだ。

ちなみにディズニーでも、場所を把握していても迷子になったりパニックを起こしたりありました…

もっと言えばこの間の箱根一人旅だって、せっかくちゃんと宿に泊まるのに必要な書類をファイルにまとめておいたというに、星の王子さまミュージアムのレストランに、そのファイルを忘れたまま、レストランを出ても気づかず、その数時間後にミュージアムを出ても気づかず、宿に向かっている最中に気づいたくらいなのだった。(あの時は、親切なレストランの方が、担当の方にお渡ししてくださり、私がファイルの中に自作していたしおりを入れていて、そのしおりの中に、泊まる宿の名前と住所と電話番号と予約番号をきちんと書いておいたから、私の名前はどこにも書いていないけれど、ミュージアムの方が宿の方に電話をして、宿の方が私だとわかって車でわざわざミュージアムまでその書類一式をとりに行ってくださる、という、大変に人に恵まれた旅だった)

その、ゆかまるが、ひとりで、バスや飛行機や宿をとって、乗って旅行を楽しむ余裕があった。


初めてのひとり旅で私が知ったのは、
こんなに困ったちゃんな29歳の旅行でも、
海外ではなくて日本だったからかもしれないという理由は一部あれど、親切な方々が拾って、きちんと中を捕るなどすることなく個人情報を奪うなどされることもなく管理をして、"お客様のために"の親切心でここまでやってくださるのだ、だから私みたいな困ったちゃんでもちゃんと宿に無事に泊まることができたし、ファイルの中のワクチン接種証明書もしおりもミュージアムの資料もその他書類も何一つとられず無事に戻ってきて、戻ってきたことで、3000円地域クーポンも無事に使えたということだ)



さて、お腹いっぱいすぎる食い倒れ旅と化している札幌ひとり旅1日目も20:30をすぎた。このnoteを書き始めて1時間あまり経った。


今回の札幌旅行は、2日目のライブのために来ているわけなのでまだ今日は、余興に過ぎない。


 でも今回のここまでの旅で最もストレスだったのが、前日の「旅行の準備のためのパッキングが超絶面倒くさくて行くのも面倒に感じる」というところと、飛行機をとるまでが面倒だった、


の2点だけだ。


行きは格安航空だから手荷物だけにして7kg以内で、帰りはグッズやお土産も買うだろうしJALにしたけれど、


実のところ、7kgにおさまるかなー、いや、7kgも持っていかないよねえと言いつつ結局、グッズも他のものも入れてないのに荷物は4kgになってしまい、4kgの荷物を持って空港まで行き、飛行機に乗り、飛行機を降りてから夕方ホテルにチェックインするまで半日持ち歩き続けたのはちょっときつかった。



一度は、「私って結構旅するの好きかも!趣味かも!」なんて思ったけれど、準備から片付けまでが旅行なら、私が好きなのは、その旅の中の、自由に時間や行動範囲に縛られなくなった部分なだけだから、やっぱり趣味とまではいかないかなと思ったり。


私は結構、動かない、時間に縛られない、むしろ時間や空間から解き放たれるようなインドアな趣味が多い(プラネタリウムとか、映画やアニメ鑑賞とか、読書とか)から、もちろんそれを一緒に楽しめる人がいいけれど、パートナーや恋人は、アウトドア趣味(例えば細かいことにこだわることこそが醍醐味なキャンプとか、旅行とか)、動くこと自体が趣味(サイクリングとかツーリングとかドライブとか)の人だと、わたし自身の世界も広がるし、わたしひとりで準備しなきゃ行けない、リーダーシップやオーナーシップをとらなくても、相手がそうした計画や過程に慣れていて、一緒に楽しめて、困っても助けてもらえたり苦手なことは一緒にやってもらったりしつつ、ひとりでやっても楽しいけれど複数いたらまた違う楽しさがあるみたいな趣味を持つ人だと、自分自身の世界が広がるんじゃないかなー、なんて思う。


 札幌は、美味しいものが多すぎる。おまけに3月末で、わりと陽気な気候とは言えまだ冬の札幌。全然動こうと思えない。


 ぶくぶくに太って帰りそうだけど、ひとりだから、(危険には気をつけつつも)夜道を散歩して、夜中に、夜が醍醐味の甘味をいただこうなんて、東京の実家暮らしの、旅行じゃない日常の中じゃできないから、


 せめてこの2泊3日、思う存分、

跳ねて、まわって、羽を伸ばして、

その、ひとりの不安も含めて全部楽しもう。


もちろん、ライブも。


 ぶくぶくに太って帰ってきたらそれはそのあと考えることにしたい。(翌日からスーツ着られるかだけは気をつけなければならないけれど!


それでは、これから、こんなに食べまくって食い倒れているけれど、やっぱり締めのパフェ、食べたいから、余裕のある1日目の今日、行ってしまおう!!

こんな旅は、独り者の20代だから、できるんだから。


行ってきまーす!

#ひとり旅

#飛行機旅行

#札幌


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