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人生の4つの貯蓄。


 27歳、職業:無職、アルバイト。
実家暮らしで親に
おんぶにだっこ状態。

持病の通院費や薬代、
携帯代金すら、
親に払ってもらっている。

人生100年時代とはいうけれど、私
はそんなに長くは生きていたくない。

今、死んだらそうだな、
後悔はあるけど、後悔することは、

「会いたい人に会わなかった」

かなぁ。



あとは、これだけ親に世話になって
27年間、恵まれた人生歩んできたのに
親にも周りの人にも何も
恩返ししていない、


友人はほぼ全員が働いていて
多くの人が自立していて
一人暮らし等の経済的自立だけでなく、結婚したり子どもがいたり

人の人生を背負い、次のステージへ
進んでいく友人が多くなってきた。


新しい仕事に転職、
仕事をしながらこどもを育てる、
働きながら資格を取得、
仕事の合間の趣味で活躍、

後輩や部下をもって、
責任ある役職について…

今月の売上でエリア1位だった、


そんな友人たちを見ながら、
私は生活費すら親に納められず、
医療費も親頼り、
いや自分に必要なものすら買えない
雀の涙ほどの給与、

転職活動をしては体調を崩して休止、
お金が足りなくなって休止、
心が持たなくなって休止、

体力だってまるで無い。

やっと5時間くらい週に3日くらい
働けるようになってきた、程度。



この3年間少しずつ、
働く時間を増やし、
体力や頭を使う仕事もして、

やっと、やっと少し長い時間
働けるようになったところで

昨年4月コロナで出社停止になった。

また、一から戻ってしまう、

それが怖くて毎日外に出て散歩をし
日課になってくると、
昨日より今日、今日より明日と
長い距離歩くようになった。


その後6月に、非正規雇用の私は
きられた。友人に紹介してもらった
仕事で今は1日4〜5時間、それも
密を避けるのと会社に余裕がないので
週3程度。


昨年末から今年の初めは
ジムに通ったりもして、
やっと体力や筋力が少しついた程度。


でも、持病の医療費や薬代も馬鹿にならない。薬は1日400円。毎日もう3年半飲んでいる。



 そんな私には27歳なのに、
実家暮らしで医療費も日々の生活も
親に出してもらわなきゃ
ならないほどお金もない。

 これがとても恥ずかしいことだと
わかっている。


 経済的自立が必要なのだと、
ちゃんとわかっていた。

 そのためには、定職につけるよう
努力するか、自分で稼げるようになる努力が必要だと。


 ところで、
お金の貯蓄を大きくするために必要な
三要素をご存知だろうか。


 近畿大阪銀行の元頭取、石原保氏の
言葉にこんなものがあったらしい。


 「人生には「四つの貯蓄」という
ものがありましてね。
 まず第一に「知識の貯蓄」、
 二番目に「友人の貯蓄」、
 三つ目は「健康の貯蓄」です。
そして、この三つの残高が
大きくなりますと第四番目
「お金の貯蓄」は自然とできるものですね」


  これは以前にも記載したかもしれない。



 27歳になると、この言葉は
もう経験でわかってきた部分が多い。


 お金が全てじゃない、
という人もいるけれど、

 お金がなければチャンスも来ない、

という状況を知らぬのだろう。


 実は悲しきや、この四番目、
お金の貯蓄に至るまでも、既に
家庭の経済力や環境という
経済的側面が大きく関わっている。


 裕福な家庭に生まれた子は、
選択肢が用意されていて、
仮にそれが親から与えられた
決められたレールがあったとしても
それは悪いものではない。
良いものが与えられているのが
ほとんどだ。
 それに、やりたいことだって
経験だってたくさんさせてもらえる。
環境によって出会える人も異なるし
与えられる情報量が異なれば習得する知識も違う。

 もちろん、経済的に恵まれていてもその、周囲の環境が整わないこともあるけれど、経済的に裕福でないことは、そもそもの選択肢を減らされることになる。

そして、これら、お金、知識、環境から得られる最も大きい利益は
経験という財産だと思う。



 小さい頃からどんな経験をしてきたのか、どんな環境で生きてきたかは、
人格形成をも大きく左右する。


 だから、私は、経済格差が、
教育格差に、経験格差に影響を与えることはもっと、社会システムの変革という、外側からの支えで、変えるべきなのではないだろうかと思う。


 もちろん、
この資本主義経済において、
多くの資本を持っている人のそれは
頑張って稼いだその人の努力による
財産、という点は考えなくてはならない。

しかし、こと、
子どもたちの教育環境の話になれば
それらは、子ども自身ではなく生まれた家庭環境によるものが大きい。
だから、貧困の是正をしなければならないと思う。


 私の周りの友人たちに昔、
「あなたの家はお金持ちだから」とか
「俺の家は・・」とかいう人たちがいた。


 私は彼らのその話を聞きながら、
この人たちは何を話しているんだろうとみていた。


 というのも、彼らは、世界から見たら、いや日本国内から見ても、私も含めてみんな経済的に恵まれた家庭に生まれていて、その小さな輪の中でどっちが恵まれているとか裕福だとかそんな話を繰り広げているからだった。

 だって、その話をした時点でも一人は幼稚園から大学まで私学に行ったし、もう一人は三人兄弟とも私学の中高大でしかも本人は中高を寮生活、私も三人兄弟中高大私学

という家庭環境の中で比べてなんの意味があるんだろうと思ったのだ。


 そして、「経済的に恵まれているだけで、たとえどんなに家庭環境のその他の部分が多少息苦しくても、その経済的に恵まれていることによる恩恵を受けているなら恵まれている」という考え方は、なかなかつかないのだと知った。


 むしろ、私にこういう考え方と価値観があったのは、幼少期に海外生活をしている中で学校にも行けずに花を売る子どもたちを、その日の家計を支えるために、車道に出て走る車の人たちにものを売る目の当たりにしたからなのかもしれない。そして親からは、
ああいう子たちからものを買ってはいけないのだ、と
彼らからその場ではモノを買ってその場だけは彼らがハッピーになっても、それが彼らの長い目で見た時の幸せにはならないのだよ、と教えてもらったことが、まだきっと小さい時には理解できていなかったが私にとって大きな経験だったと思う。


経験の貯蓄は、人生や考え方を大きく左右する。そして、経験をするためにはやはり、


家庭環境が大きく左右するのだ。


 私とは全く異なる環境で過ごしてきた誰かは私ができないことがきっとたくさんできる。


 そして、その環境の差が、
得られる知識、情報量
構築される友人関係、
最低限与えられる健康維持、
を増やすことになる。


それらが貯まるとお金が貯蓄できるとするならば、やはり、経済格差は環境格差につながるし、経済的貧困は連鎖することになるといえる。


さて、このようにして、恵まれた環境で27年以上生かしてもらってきた私は、
健康バランスを崩した後も、通院、薬代を親に出してもらって薬を飲み続けることで寛解状態をなんとか保っている。

がしかし、私自身が働けていないということは、経済的自立をしていないということは、ここで親がいなくなれば貧困に陥るということになるし、既に陥っているとも言える。病気のためだけではない。新卒すぐに仕事を辞めてきてしまったこと、学歴に見合う(大学院修士卒・英語系)自分の頭がないことも仕事に就けない理由だし、資格を活かせる仕事(教員免許)が、自分の身体や特性に合わないのも理由かもしれないし、私がただ怠慢なのだとも言える。


 けれど、30歳を目の前にして
(とはいえ今年で28だけれど)
このままではいけないという気持ちも大きくなってきた。自立しなければならないのだと。そしてあらゆる自立において、経済的自立が最もはっきりと明確に自立できる手段なのだとわかってきた。

 そうわかったところで、体力がつくわけでも、仕事が見つかるわけでもなければ今の収入が増えるわけでもないけれど、今の生活にいっぱいいっぱいになっているうちに諦めていること、自分にはできないと鼻から思っていること、努力を怠っていることはたくさんあることも分かっている。


 今私に必要なのは、目の前の変化や目の前の何か、歳をとってゆく身体への注力よりも、その、少し先のことを考えて行動するための余裕なのだと、色々なことに足掻いてみてやっとわかってきた。


#経済的格差

#環境格差

#貧富

#教育環境

#自立


友人知人には恵まれているし、知識をきちんと取り戻し、得て、健康は自分に余裕を持てる範囲で諦めて、少し前に進むために決断しなければならない。

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