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趣味で作ろーガンダム、とその他版権の話などもろもろ

お片付けをしていると、色々と製作途中だったものが掘り出されて
『あーこんなものも作っていたなー…』
という感じで発掘されます。

今回はそんな中で掘り出されたガンダム。

どう言った経緯で作ろうとしたのか?

という話はそもそも版権との兼ね合いのお話があります。
ここちゃんとしておかないと
『ガンダムが出るのー!』
と勘違いされてしまうので(笑)しっかりと冒頭だけでもお読みいただけると嬉しいです。
もちろん、『版権システム』や『権利回りの構図』などもぼんやり見えるかと思いますのでぜひ一読いただけますと幸いです。

現在、ガンダムの商品化について、許諾は出るのですか?
という問いに対しては『100%NO』と思われます。

そもそもガンダムに対してはサンライズ(バンダイフィルムワークス)に既存するキャラクター、と皆さん思われてるかと思いますが…
正確には『創通/サンライズ』でありメインの商品化に関しては創通様にあると言っても良いと思います。

先ほど『ガンダムの商品化は100%無理』ということを言いましたが、実のところ『C3』というイベントで『当日版権』という形での許諾はされていました。

当日版権とはなんぞや?
って話になると思いますが、当日版権とは

『そのイベントで販売できる1日限りの許諾』

ということになります。
簡単にいえば、ワンフェスやらC3やらで『その会場のみだったら販売や生産しても良いよ』という許諾になります。
よおく言われますが、その後一般販売をして欲しいやら皆さんの気持ちもわかりますが、契約はそうなっております。
そもそも、ディーラーに許諾をされているのではなく『イベントの実行委員会やイベンター』に許諾されているという点もお忘れなく。

これはゼネプロが開催したイベントにおいてガレージキット(アマチュアが作った複製モデル)販売などいわゆる

『権利元から許諾を受けないファンアート』

を販売していた。
これは問題視されたが『アマチュアのために活動の場を与えよう』という権利元様とゼネプロスタッフにより作り出されたシステムになります。
そのために、正直商品にならないような創作が入ったとしても『特別に1日だけ、しかも会場のみ』に許諾される。
これが当日版権になります。

通常版権においては、企業同士のやり取りとなり、厳しい契約の元厳しい監修があり最低販売責任数がある。
その違いが大きい、という意識が薄いのはちょっと残念だと思ったりもします。

ちょっと余談になりますが、これはまだインターネットが登場していない頃に出来上がったシステム。
そのために現在は色々と問題が起きていることは否めません。
それは『転売』という大きな問題。

そもそも会場のみで許諾されたものが外部に流れてしまう、しかもそれによって会場に来ない人が購入できる。
ヤフオクやメルカリの登場によって当日版権はこの状況に全く対応できていないという重大な問題が起きてます。
このことにより、今まで『お情け』でいただいていた当日版権がいつ崩れるか。
これは今後の大きな課題になっていくかと思います。

話を戻しますと、このガンダムはC3の当日版権で販売できないかなあ…
と思い製作してました。

と言っても、実のところこれを製作した頃からC3の開催は危ぶまれていたという情報は幾度も耳にしておりました。
つまり主催(創通様など)が既にイベント自体を終了させたかった。
という話。
まあそれは1年後には現実となり、ガンダム製作ももーいっかーとなっておりました。
また、創通自体はバンダイの子会社となりガンダムというコンテンツは強固な形で外部への許諾というのは難しくなったと思われます。
まあぶっちゃけ、たとえC3があったとしてもガンダムは許諾されないんじゃなか?
と個人的には思ってます(笑

許諾される日が来るといいですね(笑

ちなみに、よくザブングルやえるがいむもできないか?
というリクエストもありますが、こちらも創通様案件ですのでできません。

権利元様によっては契約数のボリューム、会社の規模などによって契約できたりできなかったりと非常に複雑になっております。
なので、サンライズ作品を商品化できたとしても創通様とはまた別契約です。
そして規約は難しいです。

という土壌をご理解いただけると嬉しく思います。

さて、それとは別に。
ガンダムを引き出したらなんとなく仕事とは関係なく作業がしたいなー…
と常々思っていた部分が燻られ…
しかも見ると色々と歪んでいると(笑
テキトーに作ったからね(笑

ついつい忙しいのに修正を始める(笑



まーご覧のように頭は歪んでおるわ口は曲がっておるは目が左右均等でないわと(笑

こういうのは結局時間を変えずに一気に作り上げよう!
となると手癖が出るんですね。

大概どちらかの目が上がってしまったり奥ばってしまったり…
絵を描く人間としては割と気にならないんだけど、立体を扱う人にはものすごく指摘されてしまう部分です。
勢いがあってダイナミックな作り、ということでは良いのかもしれないが、やっぱり歪んでると恥ずかしい(笑
なのでぐいぐいと盛っちゃあ削ってを繰り返します。


ひとまず頭部を修正しながら目を入れる…

しかしまだ歪んでるよなあ…

まだまだ中心もずれているし口も曲がっておる…

まだまだ盛り付けて修正。

とにかくディティールも何度も削って盛り直す。



特にガンダムなどラインの多い顔だったりきょくせんと直線が入り混じっているものの形取りはものすごく難しい…

何度も何度も良いラインが取れるようになるまで修正します。
うちは原型が早い、と言われてますが顔についてはものすごく時間をかけてます。

数時間ですめば良いが何日もかかる時もある。
単に修正というは簡単に言われるが顔の修正や大きさの修正はアナログ原型では本当に大変。
こういうところ伝わらないんだよなー(笑

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