石長比売
妾は石長比売
醜く永遠に生きるより
妹の木花之佐久夜毘売のように
儚くも桜の花の咲くように咲き栄えたかった
妾を慕う妹を妬む姉
妾は身も心も醜くなってしまった
泣きませぬ
泣きませぬ
妾は自ら望んで捨てたのです
恨みませぬ
恨みませぬ
この世は不条理なことだらけ
後悔などしておりませぬ
強がりではございませぬ
妾は石長比売
己の罪をかかえて
永遠に生き抜くしかございませぬ
桜舞い涙も嘘も消したもへ
【あとがき】
桜舞いは木花之佐久夜毘売(妹)をさしていて、妹は姉に傷つけられても姉の涙を隠してくれる優しく、甘えてしまう存在。ちなみに私には姉がいて、木花之佐久夜毘売のような存在です。
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