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ワンパークフェスに行ってきた(後編・2)

1日目トリの坂本慎太郎のステージを見終えた僕と友人のYさんは、感動さめやらぬまま福井駅近くのネットカフェを目指して早足で歩いた。腹も減っていたが、まずは今夜の宿を確保しないと。果たして部屋は空いてるのだろうか?

フロントで問い合わせると、「鍵付き完全個室」は埋まっているとのこと。。しかし、「フラットシート」のブースは空き次第案内できるということだった(加熱式たばこ使用可のブースは空いていた。ていうか全席禁煙なのか)。二人とも非喫煙者なので、とりあえず今は「リクライニングシート」をおさえ、空き次第「フラットシート」に移動することにした。


とりあえず宿を確保できてホッとして、晩ごはんを食べに出た。時刻はすでに午後9時ごろになっていたはず。体が冷え切っていたので温かいものが食べたい、とビルの中にあったラーメン屋さんに入った。そしてようやく乾杯!

↓焦がしネギがのったラーメンとだし茶漬けみたいもの。汁物と汁物(笑) テーブルに100円置いてあるのは、食事にビールを頼んだら100円キャッシュバックしてくれたのだった。ありがたい(泣)

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食べながら、音楽の話や会社の人間関係のゴタゴタなど色々話をした。
そういえばYさんは結構地元の友人らとスタジオに入ったりしてると言ってた。僕はといえば最近は日常に疲れて、音楽をやろうという気力がなかったなと思う(noteもそうです、はい・・・)。

温まって満腹になってほろ酔いのいい気分でネカフェに戻った。
各々ブースに入って1~2時間ほど休んでると、「フラットシートが空きました」ということで、起きて移動。個室じゃないので若干落ち着かないけど、寝たり起きて飲み物を取りに行ったりYouTube見たりして過ごした。

店内には色々案内が貼ってあり、どうやらシャワーとモーニングサービスが無料らしい。うーん、至れり尽くせりである。このネカフェは地元でもよく使うけど、やはり地方や店舗によって値段も施設も違うんだな。

明け方ちょっと外の空気を吸ったりした後、シャワーを浴びた。ありがたい。下の画像はツイッタ-に載せようかと加工して結局載せなかったやつ笑

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そして、Yさんと「6時からモーニング食べれるけど、どうする?」という話になった。
利用料金はパック制になっていて、6時だと9時間パックを超えるし早めに出て外で食べてもいいかもとも思ったけど、2日目の開演は10時だし僕はもうちょっとのんびりしたかった。
結局二人でモーニングを取りに行って各々部屋に戻って食べた。そして7時半ごろにYさんは「先に帰るわ」と帰っていった。なんかちょっとさびしいな…と思いつつ、僕は2日目の計画を練った。

帰るのに3時間、翌日は仕事、と考えると18時~のペトロールズまでがギリギリかな・・・その後もSTUTSやこのフェスの発起人であり大トリのSOIL&”PIMP”SESSIONSというタイムテーブルだったが、致し方ない(ていうか、そこまで体力持つのか?って話だけど)。

そして朝9時前にチェックアウト?し、少し駅前を歩いて駅前の恐竜の動くオブジェ?を撮ったりしてから会場へ。

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2日目のトップバッターはTENDRE
彼を知ったのは、のちに出演する堀込泰行氏が様々な若手アーティストとコラボする『Good Vibrations』シリーズの第2弾アルバムに入っていた「強く優しく」という曲だった。この曲ではバックトラックを全てTENDREこと河原太朗氏が作っていて驚いたが、曲の持つ世界観が見事に表現されている感じがした。
配信のフェスで見たことはあるけど生では初めてである。
たいていこういったフェスの場合、目当てのアーティストが出る少し前に行くことが多いので、朝一から観るというのも自分にとっては珍しい。

この日は朝から天気が良く、ちょうどステージの正面に太陽が顔を出していた。演奏し、歌いながらしきりに「まぶしい」を連発するTENDRE氏(笑)
客席で見ている僕も背中はリュックを背負っていたのでいいけれど、ジーパンの後ろ半分だけ暑かった。前日夜の寒さが噓のよう。
そんな中で洗練されたバンドサウンドが響いていて、なんとも優雅でさわやかな朝のひとときであった。ネカフェに泊まったのに良いホテルに泊まったような気分というか。


そして、次のお目当ては堀込泰行である。今回はサブステージで弾き語りをするそうだ。
その前のメインステージのライブを後ろの方で見ていると、堀込泰行の客席への入場が始まったので、僕もそちらへ移動した。早めに移動したので前から3列目のほぼ真ん中という好位置に着けた。
やがて、リハーサルにご本人が登場(って当たり前か)。そして、

「せっかくなので本番でやらない曲を…」

と「さよならデイジーチェーン」をやってくれた。ファン感激!

うーん、しかしこの位置からだと譜面台に隠れて弦を押さえる左手が見れないな、残念…(一応ギターも弾くので)。まあ、その分弦を弾く右手をしっかり見るようにした。

そして一旦退場した後、12:30から本番が始まった!

登場してすぐ、歌いやすくする為にベルトを緩めてズボンの第一ボタンを外す、という恒例の儀式(笑)があり、
1曲目は春に出た新譜『FRUITFUL』から「光線」。CDでは楽器の音がたくさん入っているのだが、間奏のソロパートも全てスキャットで歌うというのが、この人の弾き語りの特徴かもしれない。

MCでは、リハーサルの時は晴れてたのに本番では曇ってきて寒い!と仰っていた。うーん、正直だ(笑)。前日のラスト二組は何も言わなかったけど、かなり寒かっただろうなー。

2曲目は「Sunday In The Park」。この曲はやってくれると思っていた!まさに日曜日の晴れた公園(曇ってるけど)にピッタリ。
曲が始まる時に泰行氏から手拍子のお願いがあり、客席も音楽に参加していた。こういうやり取りは以前あまりなかった気もするが、弾き語りライブが増えてきた成果なのだろうか。

軽快なアコギのカッティングが気持ちいい3曲目「スクランブルのふたり」の後、スタッフさんが上着を持ってきてくれてお礼をいう泰行氏。客席のファンからも感謝(安堵?)の拍手が。

ふと後ろを見ると、かなり後ろの方までお客さんがいた。
隣のメインステージのリハが始まりそうだったのが少し気になっていたのだが、
「リハーサルが始まんないうちに。次の曲は静かな曲なんで・・・」
と始まったのが

「エイリアンズ」!

アコギのフィンガーピッキングと歌だけというシンプル極まりない構成でメロディ・コードの美しさが際立ち、客席だけでなく会場一帯が息を飲むように聴き入っていた。

最後は「What A Beautiful Night」。
この曲は京都のFMラジオ局・α‐ステーションで泰行氏がこの春までやっていた番組『RADIO CHEERS!』(通称・レディチア)のオープニングの曲でもあり、思い出深い。この番組のリスナーの方々がツイッタ-で実況をしていて、そこに僕も参加して知り合った方々も結構いるのである。

時間にして30分ほど、野外で彼のステージを見るのは初めてだったがとても気持ちが良かった。曇ってたのが少し残念ではあったけど、何とか天気が持って良かったな~。


その後、昼時なので何か食べようかと少しブラブラしながら駅の方へ向かった。
Yさんから「駅の改札横の立ち食いソバが、ダシが聞いてて旨かった」とメールが来ていたので、そこに入ってかけそばをいただく。うん、美味かった!

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そして、お土産物やさんを一通り見た。羽二重餅がこの辺りの名物らしい。帰りに買おう、と思った。


そうこうしているうちにどんどん雲が厚くなってきて、午後3時になる頃には雨が降り出した。傘をさして一旦会場に戻ったのだが、前日からの疲れや明日からの仕事を考えるとちょっと早めに帰った方がいいかな、と思い会場を後にした。
そして、くるみ入りの羽二重餅を買って帰りの電車に乗り込んだ。

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旅行記のようなライブレポのようなとりとめのない文章になったが、2021年の自分にとって大切な思い出ができたので書いておきたかったのだ。
旅とフェスという非日常を満喫して、また日常に帰っていく。そして自分にとって、音楽は日常に寄り添ってくれる不要ではなく必要な存在だ!とコロナ禍の続く今、強く思う。


後半になるにつれてだんだん長くなったけど(^_^;)、読んでくれてありがとうございます!









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