短答式試験が不合格の場合


弁理士試験の短答式試験の合格発表がありました。

弁理士試験では、短答の合格率はここ10年ほどは10%程度で推移しています。(2024年度の合格率は12.8%)

合格率10%前半という試験は、1年間真面目に勉強した人でも普通に落ちる試験といえます。

短答試験が今回不合格の方で正答数が30問以下の方
勉強の仕方を根本的に見直した方がいいのではと思われます。例えば、短答試験対策の勉強時間が足りていないことが考えられます。短答は暗記の試験なので勉強時間を増やせば、実際の試験で設問の半分は正答できる程度の状態にできるはずです。
例えば過去問10年分を、全ての問題を覚えるくらいやり込むことは最低必要ではないかと思います。
弁理士試験の短答試験は、2013年から弁理士試験のなかでも一番難易度の高い試験となってしまったので生半可な勉強では短答試験には合格できません。まずはそのように認識を改めていただき、勉強時間を増やすための日常生活の見直しとをご検討ください。
1年合格パックを申し込んでしまった人は論文試験対策をやりながら短答試験対策した人も多いかと思いますが、論文試験対策は短答試験に合格してからでもよいと思います。(少数な合格例を全面に出して商品を売り出す行為は不誠実と考えますが…、最終合格者の平均受験回数は特許庁の発表によれば3回程度です。また以前に短答合格して短答免除で最終合格した人は最終合格者の7割弱に達するのが現状です)

不合格の方であと数問正答したら合格だった方、
大変残念で心が折れそうと思いますが、勉強の方向性は間違っていないと思われます。しかし、今回不正解だった二十数問のうちの十問程度を正答にするのははかなり大変です。
おそらく不正解の問題はいわゆる「いくつあるか問題」であった場合が多いのではないでしょうか。「いくつあるか問題」は勘で正答しにくい問題であり、問題中の5つくらいの設問全てについて正しいか誤っているかを知っていないと正答となりません。このため次回の短答試験であと数問を確実に正答するには「いくつあるか問題」
の正答数を上げる必要があり、さらに勉強が必要と思われます。
自分の場合、1年間かなり真面目に短答の勉強して翌年上がった正答数は数問でした。
だから、あと数点で不合格となった方はもう一年今回と同じレベル感で短答の勉強をしないと合格は難しくなるのではと思われます。

弁理士試験の短答の参考書

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