見出し画像

地域振興,地域経済活性化のために①

私が持っている津軽塗です。
正確に言うなら唐塗と彩掛塗です。
しかし,本来は彩掛塗の方は津軽塗とは認めないことが多いです。
彩掛は津軽塗の工程が途中で省かれていますから。
ウェブサイト上では漆塗りのことがよくわからない方もいますし,
彩掛塗も津軽塗に含まれるかのように扱われることが増えてきました。
写真の品は弘前で計1万円ほどで買いました。高いと感じますか?

津軽塗は40~50回も漆を塗って、研ぐ工程を繰り返しています。
どうしてそんなに繰り返さなければいけないんでしょうね。
あまりの工程の多さから,「津軽のバカ塗」とも言われます。

工房を訪れて,作業現場を見て,職人さんと話すと工程の理由が理解できるようになります。理解できれば,高い機能と研ぎ澄まされた美を備え,手に触れるだけで,職人さんのプライドを感じられるようになります。

逆にいえば,知らないと魅力が伝わりにくい。
伝統工芸品の中にはそういうものが多くあり,非常にもどかしく思います。

我々弁理士は価値を世に広く伝え,後世にのこし,さらに発展させるお手伝いをしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?