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黙々と何も考えずに、ただ書く。書き続ける

書けるひとになる! ――魂の文章術 ナタリー・ゴールドバーグ

大好きな、ナタリーの魂の文章術。バザーで即興の文章を書いて売る、という話を最初に読んだとき、うわぁ即興なんて絶対無理、なんて思ったものだ。
ナタリーは実行してるし、読者にも勧めてるけど。
実際、とてもそんなことができるとは、とても思えなかった。
それでも、なにも考えずにひたすら書く、という体験? 経験? を繰り返しているうちに、頭の中のモノローグと書く(書き留める)の区別がつかなくなり、何も考えずに書き続ける瞬間っていうのが出てきている。

「黙って書きなさい」

は、ナタリーの名言。これを言ってほしくて講座に通う者がいる、っていうのは気持ち分かる。
自分の心からの鼓舞に似て、なんだか微笑ほほえましい。


好きな本。ナタリーとジュリア。
どちらも、文章術というよりは、もっと前段階、心構えの部分が多い。
実際、執筆や、推敲、改稿、加筆、初稿、再校、色々な作業などをしながら、改めて読むと意味が鮮明になった部分がでてきた。

校正なんかは、昔、全然違う方向から関わっていたけれど。決してはじめての作業ではないのだけど。とても新鮮だった。

目下の私の課題は『一区切り』、ではあるけれど、ジュリアの本など再読すると、やはり作家さんのなかには長編とか書き上がった後、現実世界に戻るのに随分皆時間が掛かっているんだな、と、参考になる。

ずっとやりたかったことを、やりなさい。 ジュリア・キャメロン
ずっとやりたかったことを、やりなさい。(2) ジュリア キャメロン

思うに、書き上がった瞬間は、何もかも出し尽くして空っぽだから何も書けない、みたいなへんな幻想と、空いている頭の中を目指して我こそが、と、やりたい事があふれてしまった状態。

これを、虚無感として感じる。
虚無として感じているのに、実は逆。すでに、次にやりたい事やアイデアが溢れすぎ、心のなかを占拠しあう陣取り合戦になってるのかな?
燃え尽き症候群は、逆に、やりたいことであふれすぎて、どこから手をつけて良いか分からず、混乱、軽いパニックなのかもしれない。

抜け出すには、もう、できることから、小さなことから、順に片付ける。
まず、やることリストで明確に。
細かいことも。

ずっと流れのなかで、終わりそうなものがあっても、続けているものもある、という状態なら、案外、ちゃんとリスト化して進めているものだ。

物語の執筆が佳境をすぎ終盤に向かうころは、その物語のモノローグが減り、拡散ではなく集中の連続になって行く。
そういう時は次の予定を、リスト化して始めてしまうのがいい。そうすれば、モノローグは次の物語のものへと自然移行。リスト化されていれば、パニックにもならないはず。

次の一区切りのときに、試してみよう。
自分を実験台にするのは、楽しいよね。そのときには答えは得られないかもしれないけど。過去の実験の答えが、いきなり出ることとあるから。
種はたくさん蒔こう。
今は怖く感じる『一区切り』を、効率よく乗り切りたいな。


AIイラストはPixAIで生成。

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