私が生きていてよかったと思える瞬間は、美しい景色に立ち会えた時だと瞬間的に思った
私が生きていてよかったと思える瞬間は、美しい景色に立ち会えた時だと瞬間的に思った。そんな一日だった。
朝はやはり思った通りに生理が始まったが、なんといつもの怠さはなく早起きができたのだ。これには驚いた、まさか生理一日目から体調が優れるとは。そして、朝ごはんに目玉焼きとソーセージを焼く。
なんて快挙なんだ、、調子が良い!早速、机に向かいノートのまとめ作業を進める。スタバBGMなど今まで内心意識高い系…とまで思っていたのに、まさか自分が流す日が来るとは、、何となく集中ができる。そしてふと、おなかが痛いことに気づいてしまう。おなかが痛くて集中ができない。しょうがない、薬を飲もう。すると、いつの間にか寝ていた。自分でも驚いた、体が怠く横になってしまったがためにどうやら1時間ほど時が流れていた。今までだったら後悔と言う感情で終わっていたのだろう、しかし今の私は自分の感情を優先することができていたことが嬉しかった。無理をしたくないために無意識に自分の体が睡眠を促したのだろう。
午後は、スポブラを2着買った。私が買おうと狙っていたものは売り切れてしまっていた。しかし、購入後にそれを着用し歩いていると背筋の伸びが違う。何者かに背中を押されるように歩けるのだ。嬉しい、嬉しい、私は昨日よりも足早に帰っているとあぜ道に出た。
そこは遊歩道になっており、木々がその道沿いに連ね犬の散歩客がまばらに居た。田んぼが広がり、何も遮るものなく風を感じて気分は爽快だった。
建物の隙間に見える太陽の輝きに引きつられ、それをよく見ようと田んぼ道に出た。するとそこには、神秘的といえる景色が広がっていた。私の右手側の雲は暗く、左側は白く輝き、中央に太陽が雲に隠されながら後光をさしていた。
しばらく見つめた後、カメラに収めようとしレンズを覗いたがためらってしまった。この景色は見たようには保存されないであろう。ただ足を進めた。そして、川沿いに出て、1万歩に到達するようにぐるぐると川の周りを歩いていたらふと見ている景色の色が変わった。振り返ると、ピンクを帯びた茜色が上に向かって昇るように広がっていた。川の土手の草はその光を受け、余りにも太陽が眩しい、直視できないがために目線を下に移すとその光を帯びた草がしゃらしゃらときらきらと川のように揺れていた。
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