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#6 ピクチュアレスク

今日は私の中で段々と明確になってきている、私自身が好む風景感を
言語化することで更に磨きをかけていきたいと思います.

題して
「ピクチュアレスク」

ピクチュアレスクとは
「絵画的な」(picturesque)と訳され、 絵画、風景、庭園などの美を表す言葉であるが、ただ美しいだけではなく、崇高という意味合いが込められている。(恵泉ディクショナリーより引用)​

ある意味、現代にみるinstagramやTikTokといった視覚優位的な感性だと
思われがちですが、私の中ではこれらのSNSとは一線を画す感覚です.

なぜならば、ピクチュアレスクとは、
目の前に広がる風景(視覚内で切り取ってみる平面図)からその風景が持つ
「気高さ」「荘厳な」が感じ取れ、
「人間が自然界の一部でしかないことを自覚せざるを得ない」対象にのみ
当てはめることができる言葉だと思うからです.

私もinstagramを利用していた時期がありましたが、
多くは海外の様々な自然風景を背景にした登山家、National Geographic、Nature等のアカウントをフォローし、世界中にあるまだ見ぬ世界へ、いつか自分の足で訪れることを夢に描いてきました.

しかし、残念ながらいつしかinstagramとの付き合い方に悩み、
使いこなすことができず、SNSの波に飲まれてしまいました.
SNS疲れというものだったと思います.
他人の投稿を見て、自分との価値観と比較し、
「映える」写真を投稿できず、「いいね!」の数を獲得できない自分に
辟易してしまったんだと思います.

言い方を変えれば、
自分が美しいと思う景色や場面は万人受けしない=私はセンスがない
という、今思えば可笑しな心理状態だっと思います.
でもきっとこの感覚は私一人ではないはず!

そうして、一度SNSから離れてみて、自分の中にある色んな世間との繋がりを整理整頓をしていく内に、気付いたんです.

私が自分の目で見ている景色を
他の人が見ても同じようには見えない.

例えば、私はランドスケープデザインを学ぶようになってから
風景画や印象派画家の展覧会などがあれば
積極的に美術館に足を運ぶようになりました.

特に、絵画を見る時は、
どんな気持ちで書いていたのか?何を伝えたいのか?という
作者の作品に対する想い、創作背景も含めて鑑賞し、
細かな筆のタッチに込められた想いを汲み取るようにしています.

そうすれば、もちろん何か惹かれる作品と、そうでない作品に自然と
分かれるのは普通なことであって.
もちろんこの考え方は他の人にも当てはまることであって.

つまりは、
「何が好き」って、天秤で比べることができないものなんだ~!と。
なんてシンプルなんだ!と、目から鱗がぽろりと落ちたのを覚えています.笑

そこで、私が好きな風景感ってなんだろうなぁと考えたら、
こんな感じになりました.

1. いつも「そこ」で誰にも構わず凛と佇んでいる
2. 永久的な感覚を味わうことのできる厳かさ
3. 生を感じる温かさと優しさ

・・・。
抽象的過ぎですかね?笑

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↑のポストカード群はほんの一部ですが、私の好きな風景感をお伝えできるのではないかと思い、共有させて頂きます^^
水との関わり、空などの余白のある空間など自然風景がメインです.
毎日眺めては、「うん、良い!」と嬉しくなってしまうものばかりです.

私は今、色々なご縁が繋がって都市公園の設計を手掛ける建築事務所で簡単なお手伝いをしながら、ランドスケープデザインを通信教育という形で自力で学んでいます. デザイナーさん(設計者)と近くでお仕事をさせてもらうことによって、発注者側との打ち合わせも小耳に入ったりしますし、
設計の数字的なチェックを行う時に、どんなデザインを施しているのかを勉強させてもらっています.

また、ランドスケープデザインや都市計画に関わる分野に関わっていく!と決めたからこそ、河川沿いの美しさとその活用方法を模索し、
活動する市民団体に飛び込み、まだ数回ですが会議に参加することで、
同じ市民としてどう公共の景観と向き合っているのか、
メンバーの皆さんからも学ばさせてもらっています.

これらのたった1ヶ月ほどの経験ではありますが、
様々な感性に触れることによって
より明確に私らしい風景感を確立できてきました.

少なくとも私は、
人間は自然の一部であると思うし、地球誕生から現在までの
人類が知りたくても知りえない様々な奇跡の連続によって
今があると思っているので、
自然と共存し、生かされていることに感謝しながら
大切な人と一緒に、日々穏やかに生きている実感を味わえる空間を
つくることに関われたら、本望だなぁと思うのです.

「日々の生活」そのものに大きな幸せを感じるから.

皆さんもぜひご自身がついつい撮影してしまうスポットや、
つい買ってしまうポストカードを眺めてみてください.
きっとそれは、「あなたが本当に好きなもの」の集まりだと思います♡

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Photo by gemma on Unsplash
Seven Sisters cliffs, Exceat, Seaford, United Kingdom

絶対Sevem Sisters cliffsにはいくぞ~!

いつも同じ空の下で.
Keep your head up! 

Nagisa

少しでも多くの人に、自分の住む街が、場所が大好きになるようなお手伝いをしていきたいと思っています!その為には、日々勉強と実践が必要です。ご支援いただいたサポートは、教科書購入や卒業制作費用として充当させて頂きます。ご支援ありがとうございます!