一人でも独りじゃないってことか

うちの妻の職場はゴールデンウィークやお盆休みがあるとその帳尻合わせで土曜出勤の日が発生する。今日がその日だ。

久しぶりの1人きりの土曜日、もうめちゃくちゃやってやろうと思うのだが、結婚生活が長くなりすぎて「ひとりの時どう過ごしてたっけ…?」となってしまう。

あれやろう、これやろう、と考えても「奥さんと2人の時の方がいいな」と思ってしまい結局何もせずボーっとして日が暮れる。
自分ってこんなに1人じゃ何にもしない奴なんだなと、「趣味人間」を自負していた自分の根底に「妻との時間」が根付いていることが少し悲しくなる。
妻との時間も大切にして、ひとりの時間もちゃんと楽しめる。これが素敵な大人だなって思うが、気づいたらひとり下手になっていた。

「オレはこんなもんじゃない!」と自らを奮い立たせ、久しぶりにココスのモーニングバイキングに出かけた。うちの妻はコロナ禍へのリスク管理が凄まじいので、このご時世の外食、ましてやバイキングなんて絶対一緒に行ってくれない。これこそまさにひとりならではの時間だ。よしよし。

しかし、「果たしてこれはオレが本当にやりたいことか?妻のコロナヘイトへのカウンターをかましてるだけなんじゃない?行動原理に妻がいるってことは、真の意味でおひとりさまを満喫していないのでは?」と内なる自分が問いかけてきた。
そして外なる自分こと自分はそれに有効な反論をできずにいる。

結局ココスに来ても見えざる妻の姿がそこにあるのだ。

ひとりモーニングココス作戦は失敗に終わった(あ、モーニングバイキング自体は満足しました。ウーロン茶もサントリーだったし。)。

続いてのおひとり様計画として、私が趣味でやっているTシャツ作りの母体をユニクロのUTme!からsuzuriに移行する準備をした。
UT me!は一定期間売れないと、マーケットから排除されてしまい、再申請するのめんどくさいなぁと思っていたので、かねてから気になっていたsuzuriに鞍替えしようという寸法だ。

ま、Tシャツ売れてくれれば良いんだけど、知らない彫刻家の版画作品を知らない人が販売してもなかなか買わないわね。版画自体はすごい良いんですけどね。

Twitterとのアカウント連携に手間取ったがなんとか出品完了!良かった良かった!

そうこうしているうちに17時30分になり、妻が帰ってきた。
妻にココスの感想とSUZURIの出品の話をたくさんした。

妻は「そんなことはいいから腹が減った」と言っていた。
協議の末、うちにある冷凍うどんを食べることになった。

二人で食べる冷凍うどんは、朝のココスバイキングより美味しかった。

やっぱり妻の存在が生活にずいぶん染みついているようだ。
これからもよろしくお願いします。

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