科挙は何より名前がいい

科挙。

中国において高級官僚を登用するために行われていた試験制度で、隋の時代に誕生してから清朝末期に廃止されるまで1300年続いたらしい。

とにかくバカむずい試験だが合格した際の見返りもバカでかいのでカンニングや替え玉受験が横行したらしい。

ここ数年はあまりテレビを見なくなってしまったのでわからないが、少し前は毎年冬になると韓国の大学受験で集団カンニングのニュースが流れていた気がするが、科挙は大学進学どころか高級官僚への就職が決まるのだから韓国の受験の比じゃないくらい巧妙なカンニングが行われただろう。

自分では実行しようとは思わないけど、集団カンニングってすごいドラマがあると思う。
試験官とカンニング集団の攻防を描いた映画は夢中で見てしまうだろう。

そんなこと思って調べたらこんな映画があった。

もともとそんな映画を観る方じゃないし情報を集めるタイプでもないので知らなかったけど、面白そう。

だいたいオーシャンズ11が流行ってんだから集団カンニングは絶対流行るだろ、規模の違いだけでやってることはおおむね一緒なんだから。
むしろミクロ視点で壮大なことをやるミスマッチ感が余計に良いなと思う。

でもやっぱり科挙の映画が観てみたいなぁ。
だって科挙ってマジで命懸けなんだもんね。

正直、科挙の詳細は知らないが、科挙にはめちゃくちゃロマンがある気がする。なんか富士登頂みたいな、「一度はチャレンジしないと!」みたいなワクワク感がある。

何処の馬の骨かもわからない男が娘を嫁に欲しいと言ってきたら、「君を試させてもらうよ」と言って科挙を受けさせたい。

予備校の「東大・京大コース」のうえに「科挙コース」が欲しい。

スフィンクスが出す問題が科挙だったらと思うとオレがオイディプスならゾッとする。オイディプスも出された問題が科挙だったら実の母と結婚してる場合じゃなかったろう。

せっかく興味を持ったことだし、科挙についてもっと勉強してみよう。
そんなことを思った木曜日の夜。
ジンジャーエールを飲んで寝る。


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