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Diptyque

Diptyque(ディプティック)

Instagramの検索ページをぼーっと眺めているときに見掛けた練り香水紹介投稿でDiptyqueのソリッドパフュームが挙げられており、パッケージの可愛らしさが印象に残っていました。

ただそのときはまだフレグランス専門ブランドに入る勇気を持っておらず、またソリッドパフュームはちんまりとした可愛らしい見た目に反してお値段はかなり厳ついので、オンラインで買う勇気も出ず。

そのうちその存在すら忘れていったのですが、友人達と東京で会う予定が入り、せっかくだからついでに何か買い物でもするかと周辺を調べていると、あるではないかDiptyque丸の内店。
途端に思い出すソリッドパフュームの存在。これはいい機会だと思い店情報を頭にピン留めし意気揚々と当日を迎えたのでした。

当初の予定を済ませた後、友人達に許可を貰いお店へ。
するとさすが天下の丸の内、店付近が高級ブランドが立ち並ぶ通りとなっており、辺り一帯の空間が非常にハイソでオシャレ。既に若干怖気づきながらも店前まで進む。
お店の規模がそんなに大きくないのと、コロナ対策も含めてなのだと思いますが、入店人数制限があり、しばし並ぶ。
やがて前のお客さんと入れ替わりで入店できたのですが、他のお客さんが全然いないので店員さんとサシ(?)の状況でやたら緊張しました。(実際には友人達がいたのでサシではないし、私一人だけなら人数的に他のお客さんも入れた可能性があるので、また違ったのかもしれない)

恥ずかしながら生来からの「陰」の性格から、20代を少し過ぎた頃になるまで対人接客に恐れをなし一人で服屋や化粧品売り場に入ることが出来ず、最早通りかかったときの店員さんの視線にすら羞恥を覚え足早に立ち去ることしか出来なかった私ですが、社会人になり多少揉まれたお陰で神経が図太くなったのか何なのか、そういったことは段々と無くなっていきました。
しかし店外雰囲気からの連続攻撃により久しぶりにオシャレ空間への緊張を謎に思い出してしまい、背中には変な汗をかきまくっていたのでした。
が、まごまごしているうちにテキパキタイプの友人が用向きを伝えてくれ、事なきを得る。
感謝。友人がいなければ瀕死だった。アラサーになってこの体たらくとは情けなさ過ぎる。

店員さんはとても優しく、また丁寧に接客して下さいました。
ソリッドパフュームだと香り立ちが分かりにくいかもということで同じ匂いのオードトワレやオードパルファムをムエットに吹き付けてじっくり嗅がせていただき、そのホスピタリティの高さに何故かまた変な汗が出るのでした。

オーローズ

嫌味のないバラ。
バラの香りというのは世間に溢れかえっており、大体想像がつくと思うのですが、これは初っ端が生花の匂いで驚きました。
人工的なバラではなく、剪定して花瓶に挿したバラから発せられる香りに酷似している。花単体ではなく葉や茎の青っぽい香りや、花粉の雰囲気まで仄かに感じる。すごい。
生花全開というよりは甘酸っぱいニュアンスもあって嗅ぎやすいなと思ったのですが、ライチが入っているそうで納得。割とすぐに石鹸ぽい優しい香りに落ち着きます。お風呂上がりの香り。

付けやすいし苦手な人も少なそうです。一般的なバラの香りが得意じゃない人もこれならいけるかも。
ソリッドパフュームは七種類あるのですが、率直に一番癖がなく嗅ぎやすいなと思ったこれを丸の内では購入しました。

またバラの香りは他にロンブルダンローオーキャピタルがあるのですが、前者は想像以上に青々しくハーバル過ぎる、後者は濃厚でクラシカルな「ザ・バラ」かつ「ザ・香水」といった感じであまりピンと来ませんでした。
オーローズはやはり人気だそうで然もありなんという印象なのですが、ロンブルダンローも人気とのことで、個人的にかなり驚きました。

しかし別に嫌な香りという訳では全くないし、この香りの良さを理解し、着こなせる人はかなりオシャレだと思います。自分は草の存在しか感じ取れなかった敗北鼻なので、何故か勝手に少し悔しい気持ちになっています。
良さを感じ取れる者になりたかった…あとロンブルダンローはパッケージがダントツで可愛い。白鳥さん…

ドソン

オーローズを購入した後、松屋銀座店にて追加購入。
何故かというと、香りの余韻が凄まじかったからです。

先に香りの所感を書きますが一言で言うなら異国情緒。
チュベローズがメインらしくエキゾチックで濃厚めな華やかな香りがブワーッと押し寄せて来ます。
このドソン、感想を調べてみると人によって爽やかで軽いとか人を選ぶ重めな感じとか言っていることが様々で興味深いです。

店員さんからは「南国の香り」と紹介されたのですが、私は何故か嗅いだ瞬間から中国茶の印象を強く受け、以来中国茶イメージが固定されてしまっています。
多分ジャスミンの存在を強く感じているんだと思うのですが、ファーストインプレッションが「中国茶!?」だったため妙に印象に残り、オーローズ購入後も事あるごとに「何か中国茶っぽい香りが一個あったよな…」「中国茶だったな…」「中国茶…」と中国茶が頭から離れなくなり、二週間ほど置いて購入してしまったという訳です。

松屋銀座店の店員さんも優しかったです。このときは一人だったのですがオープンスペース故か緊張せずに済みました。良かった。

改めてしっかり嗅いでみると確かにマリンぽさがあり南国みもある。
コンセプトが「創業者の一人が幼少期を過ごしたドソン(ベトナムの岬)の海風が運ぶ花の香り」らしく、調香にマリンも入れていると明記されています。
まあ何と素敵なのでしょう。中国茶では、全然ない。

正直好き嫌いははっきり分かれそうな香りです。人によっては酔ってしまうかも。好きな人はめちゃくちゃ好きだろうなと思います。私はめちゃくちゃ好きです。

気分によって二つを使い分けています。小さいので持ち運びにも便利ですし、液体の方と比べて香りの拡散性が低く、穏やかかつパーソナルに香るので安心。
気持ちを切り替えたいときにサッと塗れるのが非常に良いです。何気にリフィル制なのもありがたい。

ただこの手のひらサイズからは想像出来ないほど重量があります。
ソリッドパフューム部分3g。金属製容器。総重量91g。ワーオ。
手を滑らせて足の上に落としたら悶絶してしまうでしょう。いつかやりそう。気をつけたい。

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