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PASSTOマガジン vol.11 | こんまりのお片づけで、パストしてみた!中本 千尋さん

みなさん、こんにちは。
PASSTOマガジン編集長のガクです。
今回は「パストしてみた!」をさらにお片づけメソッドで有名なあの「こんまり」とコラボし、料理家の中本千尋さんがお片づけからパストするまでを追ってみました。



中本 千尋さん、吉良 悠子さん

今回、お片づけとパストを行うのは料理家の中本 千尋さん。幼少時から興味を持ち、高校生の時には料理ボランティアに参加するなど、ずっと料理家を目指し、20歳からプロの料理家としての活動を始める。消えていく日本の家庭料理を、時代に合わせた形で残していきたいと話す。

料理家としての活動は飲食店のメニュー開発、スパイスや調理器具・器などの自身のオリジナルブランドのプロデュース、企業とのコラボレーションなど多岐にわたる。

プライベートでは友人知人から洋服を譲り受ける機会が多く、その収納方法に困っているという。

中本「モノの収納場所をよく忘れてしまい、『あれ、どこに入れたっけ?』となることが多いので、整理整頓されモノがどこに収納されているかすぐに分かる状態になるといいなと思っています。あとは、今はモノが多くて収納がパンパンなので、モノが苦しくなさそうな優雅なクローゼットにしたいですね」

続いては今回のお片づけのレッスンを行うこんまり®流片づけコンサルタントの吉良 悠子さん。

もともとグローバルIT企業でシステムエンジニアとして働いていたが、子どもの出産を機に退社。友人が起業する姿を見て憧れるものの、自身のやりたいことが見つからず悶々とした日々を過ごし、野菜ソムリエなど様々な資格などにも手を出していた。ちょうどそのタイミングでNetflixのこんまりの番組を見たことがきっかけで「片づけしたら何かが変わるかも」と思い立ち片づけをはじめる。その中で「片づけコンサルタント」の存在を知る。

吉良「こんまりさんが地球の未来について話していることに驚いたんですよね。片づけは単なる作業ではなく、自分に本当に必要なモノを知ることで無駄な買いモノをしなくなったり、モノを大事にするようになる、という趣旨でした。同じ子どもを持つ立場として、そんなことも考える余裕がなかった自分に気づかされ、この人たちのようになりたいなと思い、こんまり®流片づけコンサルタントになりました」

こんまり®メソッドとは?

「こんまり®メソッド」とは「こんまり」で親しまれている近藤 麻理恵が独自に編み出した、近年海外でも大きな注目を集める画期的な片づけ法だ。片づけを通して自分の内面をみつめることで、「どういうものに囲まれて生きたいのか」自分の価値観を発見し、キャリアや人間関係など、人生における全ての選択に大きな変革をもたらすという。

「モノを減らす」というマインドで片づけに取り掛かると気持ちが滅入ってしまうため、「ときめくモノを残す」という心構えで取り掛かるのがポイントだ。そうすることで片づけがまるで宝探しのようになると吉良さんは話す。「ときめくモノ」を選び、全てのモノに定位置を与える一連のプロセスを通じて理想の暮らしを目指すのが「こんまり®メソッド」の真骨頂だ。

通常のプロセスでは衣類、本、書類、小物、思い出品の順番で数日間にわたって片づけを行っていく。今回はその第1ステップである衣類の片づけに焦点を当てる。

理想の暮らしのためのお片づけ

片づけに取り掛かる前に、まず最初は「理想の暮らしとは?」というヒアリングからはじまり、片づけに関する質問を行っていく。また、自宅の写真を撮り、常にビフォア・アフターを確認できるようにするという。

吉良「もとの状態を写真に残しておくことで、片付けがどこまで進んでいるのかを確認したり、終わった後に見返して達成感を味わうことにも役立つので、記録として残しておきます」

こんまり®メソッドでユニークな点が「おうちにご挨拶」をすることだ。こんまり®流片づけコンサルタントが他人の家で片づけを行う際、家に対して「挨拶」を行うことで良いレッスンができるある種の祈祷であり瞑想でもあると語る。

1分間、沈黙の時間が流れた。

内なる「ときめき」を求めて

そして、いよいよ片づけのスタートだ。自身が持っている洋服の総量を把握するため、まずは全ての洋服をクローゼットから出す。ほとんどの利用者が自分が想像するはるかにたくさんの洋服の量を目の当たりにし、ショックを受けるという。そこから「ときめく」かどうかを判断していくプロセスに移る。

普段生活する中で、自分が持っている洋服全てを広げて見る機会はほとんどの人がないだろう。いざクローゼットから出してみると、例に漏れず中本さんもその量に驚いていた。通常であればそこからときめくモノは残し、ときめかないモノ手放すのだが、今回は「パストするモノ」を加えた3つを下記の判断基準で分けていくことに。

・ときめくモノ:心がときめいて、家に残すモノ
・パストするモノ:まだ使えるが使わなくなったモノで、次の人に大切に使って欲しいモノ
・手放すモノ:自身で売ったり、処分したりするモノ

まずは手に取った瞬間にこの3つのどれかに判断し分けていく。「これ買ったばかりだから、残そうかなぁ」とポツリと漏らす中本さんとすかさずツッコミを入れる吉良さんとの掛け合いが微笑ましい。そう、所持する年月は関係なく、判断基準は「ときめく」かどうかなのだ。当然、高価なモノ、貰いモノなど判断に迷うシーンが何回も訪れるが、その度に「理想の千尋さんは、これを着ていますか?」と問いかけ、内省を促す吉良さん。

久しぶりに見つけて再びときめきを感じた洋服、ずっと迷っていたけど手放すことを決めた洋服、そもそも存在すら忘れていた洋服など、2人の手によって様々な洋服がクローゼットから次々と出されていく。

そもそも「ときめく」とはどのような状態を指しているのだろうか。その洋服やモノを手に取った時、気分が上がるような状態を指しているそうだが、必ずしもそれだけではないという。

吉良「『キュン』とした気持ちや『嬉しい』『大好き』などの『ときめき』ど真ん中の感情もありますが、それだけではなくその周りにも機能的な役割や使い易さなども判断基準にもなっていきます。もちろん判断に迷う時も多いので、その時は私たちコンサルタントが壁打ち相手になって選択するお手伝いをさせていただきます」

「手放せない理由は過去への執着か、未来への不安」ということで「もしかしたら今後着るかも」というのはこんまりでは未来へ囚われていると判断し、手元に残す判断を促さない。「今」必要か、ときめくかで判断していくのだ。

洋服を選び終わったあとは収納に移るが、その前に「畳む」プロセスを挟む。こんまり®メソッドでは畳む収納を推奨しているがその理由は立てて収納することで何がどこに収納されているのかを一目で分かるようになるからだ。

その洋服を着ている自分を想像してみて

洋服をクローゼットに再び収納し、衣類のお片づけが完了した。振り返ってみて2人がこのように語る。

中本「こんまりメソッドのおかけで、もともと自分が持つ価値観や判断基準などがよりクリアになって、必要なモノが身の回りに残った感覚があります。あとは、やっぱり捨てると思うとなかなか手放せなかったけど、PASSTOを通じて誰かが着てくれると考えたら気持ち良く手放すことができました」

吉良「もちろん、中本さんご本人の決断力もありますが、やはりPASSTOがあることで通常のお片づけに比べると格段に早かったと思います。手放すことに躊躇する方や、フリマアプリで売ると言いつつ中々手をつけられない人も多く見ているので、『次の人につなげる』というコンセプトも含めPASSTOとお片づけの相性はとても良いと思いました」

「ときめく」という感情は主観的であり、その人によって基準はそれぞれだ。今回、中本さんが洋服の何に「ときめき」を感じ、残す判断をしたのか聞いてみた。

中本「今までは安価なファストファッションやデザイン性のみを重視して作られた洋服を選ぶこともありましたが、最近では上質なモノかどうか、愛情を持って作られているか、長く着られるかということが選ぶ基準になってきました。その上で『着ている自分は幸せそうか』を想像し、答えがYESならば、つまりそれがこんまりメソッドでいう『ときめき』なのかなと思いました」

お片づけを終えてみて、心境の変化についてこのように語る。

中本「もちろん、モノの量が減って見た目にもスッキリしたのは大前提ですが、それ以上に気持ち的な重たさが無くなったことが大きいですね。『ずっとやらなきゃ』と思っていた片づけへの後ろめたさがなくなったり、自分の生活がピカピカに磨かれて、歯車が上手く回り始めた感覚です」

最終的にパストする洋服は捨てる量よりもはるかに多くなった。

ランチブレイク

片づけもひと段落し、吉良さんと取材チームに中本さんがランチを振舞ってくれた。自家製の塩麹を使った野菜の和え物や2種類のカレーなど、目にも美味しい料理たちを中本さんのレシピ解説も相まって、身体と心に染み渡る。


パストしてみた

大切に着用してきた洋服たちを感謝も込めて丁寧に畳み、いざパストへ

ランチを終え、次の人へ渡す洋服たちをいよいよパストすることに。PASSTOマガジンではお馴染みのFOOD&COMPANY代官山T-SITE店にて洋服を持ち込んでパストした。

こんまり®メソッドのお片づけからパストするまで、一連の流れを振り返って2人に感想を聞いてみた。

吉良「リサイクルショップに持っていくと言いながら結局ずっと自宅に残してしまっている人もいますし、すぐに手放したい気持ちから、片づけが終わったその日にそのまま捨ててしまう人も少なくありません。最初は捨てずに売りに行こうと言っていた人も、その量を見て結局断念して捨ててしまうケースがよく見受けられます。そんな人たちにとって、すぐに手放せて、捨てるのではなく次の人に使ってもらえるPASSTOはありがたい存在で、結果的に片づけのスピードも上がると思いますね」

中本「モノの買い方についても考えるきっかきになったし、気持ちの良い体験でしたね。自分ではもう使わないけど、次の人が着てくれるという安心感があって、PASSTOがもっと広がって欲しいなと思いました。パストした1つ1つはもともと気に入っていて魅力がある洋服たちなので、恋愛でいう『元カレ・元カノ』じゃないですけど、パストした洋服たちは次の人のもとでも幸せになって欲しいなって思います(笑)」

手軽に、無料で、自宅から送れる「宅配PASSTO」

これまで、パストするには店舗や施設に設置しているPASSTOボックスに直接持ち込んでパストする必要があったが、10月31日(木)までの期間限定で自宅から不要品を発送できる「宅配PASSTO」のサービスを実施している。

「サストモ」LINE公式アカウントを友だち追加した方を対象に、手軽に、しかも無料で自宅から不要品を送ることができる。期間中何度でも利用可能なので、自宅でのお片づけ後にぜひ利用してみてはいかがだろうか。

■実施期間:2024年9月12日(木)〜10月31日(木)
■実施内容:
「PASSTO(パスト)」が宅配にてご家庭の不要品を回収します。回収の必須アイテムをいれていただくことで、ご自宅から簡単に送料無料で不要品をお送りいただけます。 回収した不要品は国内外でリユース品として再流通されるほか、リユースが難しいものに関してはリサイクルパートナーを通じて再資源化されます。

◼️ご利用の流れ
STEP 1:「サストモ」LINE公式アカウントを友達追加し、専用ページをチェック https://lin.ee/S9KbB6b
STEP 2:"必須アイテム"を確認して箱に入れる。
STEP 3:"同梱OKアイテム"を入れ、満杯にする。
STEP 4:140サイズ以下の段ボール箱に梱包する。
STEP 5:集荷専用申込みフォームを入力し、集荷を依頼(無料)

◼️対象
LINE公式アカウント「サストモ」LINE公式アカウントを友達追加いただいたうえで、以下の都道府県にお住まいの方限定のサービスとなりますのでご注意ください。

「サストモ」LINE公式アカウント https://lin.ee/dzFebgM 
・関東:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・群馬県・栃木県・茨城県
・中部:愛知県・静岡県・山梨県・岐阜県・福井県・石川県・富山県・新潟県・長野県
・関西:大阪府・京都府・滋賀県・奈良県・兵庫県・三重県・和歌山県

■回収できるもの
・必須アイテム:アクセサリー/小型家電/おもちゃ/ホビー用品/調理器具/食器類
・同梱アイテム:衣類/ファッション雑貨/生活雑貨/アウトドア/スポーツ用品

◼️配送方法:140サイズ以下の段ボール箱に梱包のうえでお送りください。全国のスマリボックスのご利用または、佐川急便であれば無料集荷を受付しています。


いかがでしたでしょうか?

片づけはモノを捨てるための手段ではなく、自分にとって必要なモノを残し、モノとの付き合い方を見直すための手段だということを今回の取材で学びました。

これから衣替えの季節がやってきますが、クローゼットの整理を行う方も多いはず。
ぜひその時にこんまり®メソッドを参考にしてみてはいかがでしょうか。

そして、使えるけどもう使わない、大切にしてきた洋服や雑貨などは、ぜひパストしてみてくださいね。

売る?捨てる?パストする!

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