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【まとめ】鹿児島、焼酎の旅。


鹿児島、焼酎の旅。


先日、鹿児島に焼酎蔵を巡る旅に行ってきました。

僕らにとっての、初めての鹿児島、初めての焼酎蔵。


「なぜ、ビールではなく焼酎?」


土地に根付き、限られた原材料から生まれる酒つくりの現場、そしてそれにかける思いとはいったいどういうものか、ということに興味がありました。
それらは、自分にとっての未知の領域であり、そこに酒造りの本質のようなものが垣間見れるのではないかと思ったからです。


今回は、鹿児島市内を起点に全部で6つの蔵を見学させてもらいました。
ナビゲーターは薩摩町の「杉本酒店」のゆうげん氏。
僕らより若いですが、酒に対する思い、知識は測り知れません。


今回巡った蔵は各蔵に個性があり、大切にしていること、目指すべくところも様々でした。
原料である芋の栽培、麹作り、蒸留機の素材、熟成方法、などなど。
長くなりそうなので、続きはWebで。


さて、少しだけビールの話を。
クラフトビールの魅力の1つとして“多様性”という言葉がキーワードになると思います。
麦芽、ホップ、酵母、水、それぞれに100をも超える品種があり、その“濃度“も比較的自由に選択できます。
また副原料との相性もよく、果物はもちろん、スパイス、ハーブ、最近ではお菓子まで?
組み合わせは文字通り無限大。僕らのような新参者でもいきなり同じ土俵に立てるのもまた特徴です。
これらはビールのメリットでありながら、酒としての“本質性“や“必然性“を薄めているのもまた事実だと思っています。




それに比べて焼酎の世界は、一概には言えませんが、限られた環境、原料の中でつくる酒という性質が特に強いように感じられました。
あれこれ選べないからこそ、目の前の原料、工程、酒との向きあい方はより深く、目指すべき場所は遥か遠くの針の穴のよう。
決して楽な道のりではありませんが、その分それを乗り越えたより“本質的”な酒であるとも言えそうです。

技術の先にある見えない壁、それは大きな殻のようでもあり、今まさにそれを突き破り、次のレベルへと突き進もうとしている感じさえしました。


これはゆうげん氏の言葉ですが「本当にいい焼酎は、他社との競争ではなく、自分との戦いの中にこそ生まれる」と。


パシフィックのこれからにとって、とても大切なことを感じられた旅となりました。


【前編】小牧醸造、白石酒造

【中編】万膳酒造、軸屋酒造

【後編】中村酒造、国分酒造

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