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Neroリリースです!





【Nero】
Style:Wallonian Pils
ABV:4.5%

フルーティーで華やかでありながら、ドライさ、モルト由来のクリスピーさ、ハーバル感のあるホップの苦味も。
香りをじっくり楽しむより、細いグラスでグイッと飲んでほしいです。




時は遡り、中世ヨーロッパ。
国交が盛んになり、人々は新しいものを求め旅にでます。
その道中で、黄金色に輝く液体に魅了された民はなんとかその味を再現できないものかと、故郷に帰り試行錯誤を繰り返します。
幾たびの失敗を乗り越え完成したそれは、あの時飲んだ黄金に輝く液体そのもの!
なーんて。


ベルギーの南部ワロン地方に存在したとかしないとか?そんなビールです。

諸説ありますが、ワロン地方はセゾン発祥の地。
チェコで生まれたピルスナーの製法がワロン地方に伝わったらこんなビールになるか?と妄想を膨らませながら造りました。

風土、気候、農作物、水など環境が違う中で、先人が苦労して造り上げたこのビール文化。
島国の日本とは違い、ヨーロッパには特に多様なビール文化があると思っています。

Passific Bewingのビール造りのテーマの1つとして「歴史に学び、現代を生きる」を掲げています。
流行に流されず、伝統に縛られない、自由なビール造りがしたいのです。


ちなみにNeroとは"Near Zero Day"の略で"ほとんど何もしない日"という意味。


妄想旅行のお供に、飲んでみてください。


おまけ


ベルギーには縁あって3回行ったことがあります。



一度目はまだ10歳くらいの頃。おじが転勤でベルギー勤務となりせっかくなのでと。
これが初めての海外旅行でした。
この時ベルギービールに出会い、、とはならず。
もちろん大人たちは色々飲んでいたようですが、僕はチョコレートとか、いとこと一緒にやったゲームの記憶の方が強いです。

2度目はおよそ20歳の頃。
すでにクラフトビールに夢中になっていた頃です。
本当はアメリカに行きたかったのですが、飲酒は21歳からという州が多く断念しました。
この時は毎日いろんなところへ足を運びたらふくビールを飲みました。
この旅の後、いよいよビールを仕事にしようと意気込み、ビール道へ。

3度目は25歳の頃
志賀高原ビール時代にオランダのビアフェスに出店することになりその前後でベルギーの醸造所をいくつか回りました。


この時、フランス国境からほど近いポペリンゲという街にあるDe Struise Breweryに行きました。
実はこのブルワリーに行くのは初めてではありません。
前述の2度目のベルギー旅行の時、あちこちで色んなビールを飲んだのですが、特にDe Struiseのビールを気に入り電車やバスを乗り継いで醸造所を訪ねたのでした。
タップルームなどは無く、一般開放もしてないようでしたがちょうど定期的に開催されるビアセミナーの終了直後で少しブルワリーの案内もしてもらえました。
この時、オーナーの1人と話す中で自然と口から出たのが「I want to be a brewer.」という言葉でした。
自分でもハッとなったのを今でも覚えてますし、自分の気持ちを意外な形で再認識したのでした。
月日は流れ一応ブルワーという立場で再びDe Struiseを訪れた時はとても感慨深かったのを今でも覚えてます。


他の話をしようと思ってましたが、ついつい思い出話しが長くなってしまいましたので今回はこの辺で。


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